詩 ラブレターを書く
掲載日:2026/05/01
ラブレターを書くことにした。
本当のことをいうと、恥ずかしいのだが、彼女のために、自分の素直な気持ちを書いていく。
カキカキ、カキカキ。
あ、これは書かないほうが良かったか。
いや、いるな。
こっちのほうがいらないかも。
書いては捨て、書いては捨て。
失敗の城ができあがっていく。
字も下手くそだから、苛々して髪をかく。
家の中だがら、ぼさぼさでも構わなかった。
「皆、どうやって書いているんだろう?」
友達の顔を思い浮かべ、やめる。
あいつらに相談したら、からかわれそうだから。
自分で書いたほうがましだ。
「えーっと、これは書いたから」
独り言を呟きながら、書いていく。
彼女の嬉しそうな顔を思い浮かべ、思わずにんまりしてしまう。
俺の今の気持ち、受け取ってくれるかな。




