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夢物語  作者: ぐんてねこ
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ずっと待っていた言葉、小さいころから憧れてきたドラマのシーン。

現実に私にこんなセリフを言ってくれる人がいるんだ、苦しかったあの頃の私に伝えたい。

大丈夫、あなたは幸せになれる、生きていていい。



「はい。」

もっとたくさん言いたいことはあった、私も愛してる、とか、ありがとう、とか。

でもそんな言葉は出てこなくて、幸せで安心して、はい、が精いっぱいだった。



「泣かないで、僕も泣いちゃうからさ。」

レオンの言葉で自分が泣いていることに気が付いた。

違う、嬉しいから泣いているんだ、と伝えたいけれど心がいっぱいで何も言えない。



「分かってるよ、嬉し泣きだよね。」

やっぱりレオンは私のことを分かってくれている。

安心して泣きながら私は微笑んだ。

レオンは優しく私を抱きしめてくれた。



△△△△△



家に帰ってレオンにおやすみ、と挨拶してからも私は幸せだった。

ニコニコメイドに今日のことを話すと声を上げて泣いていた。



「本当に雪様がここにやって来てくれて良かったです。本当にありがとうございます。」

こんなにも私の幸せを一緒に祝ってくれる人がいることになんだか照れ臭かったけれどとても嬉しかった。



そうして私は幸せいっぱいで布団に入った。



△△△△△



次の日、私はレオンに頼んで仕事を休み、とある場所に来ていた。

面会の時間に指定された場所で待っているとやってきた。



「久しぶりだね。直接謝れなくてごめん。」



しばらく見ないうちに兄の顔はとても疲れていた。

どんなに辛く苦しい思いをしても、私はこの人にはレオンとの結婚を報告したかった。

許さなくていい、とレオンが言った言葉が私の背中を押してくれた。



「私、結婚するの。」

兄はとても驚いていたけれど、おめでとう、と微笑んでくれた。

それだけ告げて部屋を出ようとして立ち止まった。



「幸せになるよ。」

許したわけじゃない、決して一生許さない。でも幸せになる、と言いたかった。

もう大丈夫だよ、と。



兄はどんな顔をしているのか、振り向かないで私は外に出た。

これで私は前に進める。

レオンは私に私にはないパワーをくれる。



△△△△△



レオンは私に何も聞いてこなかった。

私が兄に会って言いたかったことを伝えれた、と報告すると良かった、と言ってくれた。

それが私には居心地がよかった。



「今夜、私の部屋に来てくれる?」

一緒に夕食をとった後、部屋に帰ろうとするレオンに勇気を出して尋ねた。



今夜、私はレオンとの関係を一歩また進めたかった。












久しぶりの投稿となってしまいました。

体調不良でクリスマスはパーでした・・

皆様も体調には気を付けて

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