純白
真っ白いドレスに身を包むと、本当に自分が結婚するのだと実感が湧いてきた。
キラキラ光る指輪をもう一度見た。
レオンには恥ずかしくて、当日までドレス姿を見ないように言ってあった。
ノックの音が聞こえて、パッとそちらを見るとレオンが入ってきた。
いつもと違う姿もとてもかっこよかった。
なんだか照れ臭くて目を逸らした。
「とっても綺麗。」
噛み締めるようにレオンが言った。
ドレス選びの時に、社員の人から何度も同じセリフを言われていたけれど、やっぱりレオンから言われると本当に嬉しい。
「ありがとう。」
レオンこそとても似合っていてカッコいい、と言いたかったのに、ありがとうで精一杯だった。
照れてよそよそしい私をレオンは微笑んで見守ってくれた。
△△△△△
二人だけの結婚式だったため、式は短い。
順調に進み、最後は私がどうしてもしたいと言ったランタンを空に放して終了した。
私はとても緊張していたけれど、レオンは終始私の方を見てそっと微笑んでくれた。
その笑顔を見ていると、やっぱりこの人の隣に私がいて良いのだろうか、と不安になる。
全てを終えて着替えた後二人で食事に出かけた。
緊張が少しは解けておなかが減っていた。
「今日は本当にありがとう。特別な思い出がまた増えたよ。」
ホッとした。
私にとっては素晴らしい日になったけれど、レオンはどうなのか少し心配だったから。
△△△△△
家に帰るとニコニコメイドに今日の話をした。
最近、ニコニコメイドは私の良い相談相手になってくれている。
私がうれしいときは一緒に喜んでくれて、悲しいときは一緒に悲しんでくれる。
これが友達、親友なんだなと思う。
二人で話をしていると、ノックされた。
レオンが少し気まずそうな顔をしてはいってきた。
ニコニコメイドはあっという間にすべてを感じ取って出ていった。
「ごめんね。話していたのに....」
結婚式を挙げた後も、相変わらずレオンが来てくれたことに安心した。
二人でまた、今日の感想を言い合い、笑いあった。
レオンがキスをしてくれて目を閉じた。
幸せな一日になった。




