君を見る 2話
キーンコーンカーンコーンー
キーンコーンカーンコーン
『お昼の放送の時間です。今日のリクエストされた曲を流します。』
「はあ。なんでだよ。なんで俺が男のパンツを盗んで購買で売ったことになってるんだよ。そんな事しなくても金は十分あるっていうのに、なんで俺が変態扱いされてんだよ。」
今日は昨日より最悪だよ。どっかに可愛い子でもいねぇかな。
いたらナンパでもして付き合いてえな
まぁいなかったらいなかったで今日も最悪な日だな。
「だーれだ」
えっ誰?
「えっ酷くないかな、えっ誰?て顔してるよ失礼なぐらい正直な驚き方してるねw。失礼だから罰として当てれるまで、目隠しね。」
えっ誰ガチわかんないこんな声してる奴なんて知り合いに居ないぞ。とりあえず性別さえ分かれば絞れる。
えーと多分…男かな?手ゴツゴツしてて、マメとかあるし、
結構声も高くないし
「えっと質問していいかな?」
「うんいいよ。」
「君は、男かな?」
「えー、僕は男じゃないよ。お ん な だよ!!」
えっどこからどう感じても男にしか…
イヤっ世の中にはボクっ娘っていう属性があるんだ。
ムニュッ
えっ今のは胸か? うん初めて触った。結構柔らかいね。
・・・うん 女の子だね。
「…」
「えー もう 、早く答えてよ。わかんないなら、ヒントね。僕とは、中学生の1年生の頃、クラスメイトだったよ。ねっ、これで分かるでしょ!!」
うん覚えてないけど適当に言うか。じゃないと解放されなさそうだな。
「えっと。餅田 真緒ちゃんかな?」
あれ。なんか顔が痛いな。
「ブッブー。不正解だから。1時間以内に答えないと、左手折るね。」
不機嫌そうな声で言われても、わかんねえもんは、わからん。
適当に目立ってたやつでウザったらしかったやつは…
「花蕾兎 奈緒ちゃんかな?」
「うん。正解だけど不正解もしたから、肩はずすね。ヨイショっと。」
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
ハアハアクソっ痛えな。折れてんじゃねーの?
「用もねえのになんできたんだよ?」
「えっあるよ!。用ぐらい。君に渡す書類が、あったんだよ…あったんだよ。」
あぁ俺が図書委員だからかよ。最悪だな
「ならさっさと渡して帰りやがれ。」
不躾に行ったから、これで帰ってくれないんだが。
「暇だから遊ぼ。」
あっ思い出したこいつ中学の時、暇だからって理由で、不良100人転がして遊んでたってやつだった。
今思い出したなんでこいつが、この高校にいんだよ。