正体を隠した冒険者、実は○○でした!?
初めての短編ストーリーにいどんで見ました。世界観とか分かりにくいとこもあると思いますがどうかご理解を。
「あなた、この子の名前は……」
俺の名はグリス。訳あって名前を隠している、冒険者だ、今日はパーティのメンバーとして参加のお誘いを受けていた。
「あの、グリスさんですよね、」
「どうも、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「よろしくね、」
「よろしく。」
今日はパーティを4人で組む事になっている。
「僕ははジンです。この子がティア、」
「ティアです。」
ティアか、なかなかの美人じゃないか、
ジンも礼儀正しいな、
「俺はグランだ、よろしくな、」
「グリスだ。まぁ初心者みたいなもんだ」
「そうなんだ、よし、挨拶も済んだし、早速ダンジョン行こっか!」
「相変わらず、気が早いな、ティア」
「いいの、いいの、」
「俺もワクワクしてるぜ、」
「グラン、気合い入りすぎよー」
「それじゃあ行きましょうか、」
「あぁ、行こう。」
しばらく歩くとダンジョンへ着いた。
まずみんなで持ち物確認や、ダンジョンでの作戦について考えた。
ダンジョンは一日おきに中の構造が変わる。
そのためあまり深く行きすぎるのは危険だ。
そのためにも作戦は必要だ。
「とにかく作戦はこれで行こうぜ、」
「わかりました、グリスさんは光栄で皆さんの回復をお願いします。」
「あぁ、任せておけ、」
「じゃあみんな行こ?」
「全員で帰るぞー!」
「おー!」
3人とも気合入ってるな、後ろで回復魔法をしておけばいいのか……それよりダンジョンの敵の強さだ、
どのくらい強いのかわからなければ意味が無い、ちょっとずつ探っていくか、
「てりゃぁ!」
「ブギーッ」
「マナよ、銘じます。一点に集中し、水の斬撃を放ちなさい。」
「アクアショット!」
「ブギギ……」
「やった!」
「やったな、ティア!」
「はぁ、僕の出番は無しですか、」
ゴブリン相手なら大丈夫だな、
この位ならなんとかなりそうだな。
「よし、行くぞ。」
「そうだね、」
しばらく歩き続けていたら大きな扉が、見えた。
まずいな、もしかしたらボスがいるかもしれない。
「少しいいか?もしかしたらボスがいるかもしれない、どうする?」
「うーん、私たちなら大丈夫だよ!」
「僕も同意見です。」
「俺もだぜ!」
「なら、行ってみよう。くれぐれも油断しないように、」
3人が賛成したなら行くしかない。とにかく警戒は怠らないようにしよう。
「ガチャッ」
「グルルル、」
「オークか、へへ、皆構えろ、」
「はいっ!」
「あぁ、」
「じゃあ行くぞ!」
「とぉりゃぁぁぁ」
「マナよ、銘じます。剣の形を作りオークを切り裂きなさい!」
「ウォーターソード!」
「マナよ、銘じる。剣に集中し、斬撃を出してください。」
「ソードスラッシュ!」
「ぐるる、ヴォォォォ」
「よし、当たった!」
「トドメだぁぁ、」
「うりゃァァ」
グランの大剣がオークの体を真っ二つにした、
「ヴォォォォ……」
「よっしゃあー!」
「やったね、」
「やりましたね、」
「なんかあっけなかったね、」
何とか終わったようだ、だが、なんだ胸騒ぎがする。
「!!」
「気を抜くな!!」
「そいつはボスなんかじゃない!」
「何言ってんだ?グリス、」
「そうですよ、何を、」
「上だ!」
「え?」
「ギァァァァァァァァァ」
「嘘だろ……」
「あれって、アイスドラゴンよね、」
「みんな、陣形を組むんだ、」
「そうね、やれるだけやりましょう。」
「あぁ、逃げてたまるかってんだ、」
「グリスさん、回復お願いします。」
「ああ、」
「とぉりゃぁぁぁ」
「はぁっ!」
「マナよ、一点に集中し、水の斬撃を放ちなさい!」
「アクアショット!」
「ギャァァァァァ」
「うぁぁぁぁぁっ」
「マナよ、かの者達を癒せ、」
「ヒール。」
「サンキュ、」
「おりゃァァァ」
「えいっ!」
「たァァァ」
おそらくこのままでは勝てない.....
「キァァァァッ」
「ぐはっ、」
「きゃぁっ」
三人ともダウンしてしまった。覚悟はしていたがこうなると厳しい、
とにかく俺は剣を構えた。そしてアイスドラゴンまで全力疾走した。
「はぁっ!」
キンッ
アイスドラゴンの鱗に剣が弾かれてしまった。
「くっ、」
「もうダメよ、貴方だけでも逃げて!」
「だが、」
「僕たちは良いので逃げて下さい。」
「俺も同意だぜ、」
「なぁ、一つだけ約束してくれるか?」
「約束ですか?」
「あぁ、今から見るものは誰にも言わないだ、いいな?」
「それってどういう....」
「んじゃあ、ちょっくら行きますか。」
パンッ
両手を合わせ詠唱を始めた。
「青き炎の精霊よ我が力となり全てを焼き尽くせ。」
「フレイラ。」
「キァァァァァァァァ」
「青い炎...まさか」
「青き炎のイフリート!?」
「おいおい、嘘だろあり得ねぇ」
「少し相手が悪かったようだな、」
「キァァァァァァ」
アイスドラゴンの体がみるみる崩れて行く。
ドラゴンと言っても限界はある、
「もう休んでいいんだぞ。」
「キァァ.......」
「The one of the blue flame doesn’t lead you.」
「お前ら、立てるか?」
「あぁ、お前さんはいったい....」
「いたた、すみません、足の骨が折れてるみたいです。」
「少し待ってろ、直ぐに治す」
「ヒール、」
「治りました。ありがとうございます...って」
「はぁ?!」
「グリスくん今のって...」
「無詠唱だ、それがどうした?」
「無詠唱って、お、お前今魔導級いくつだ?」
「S+だ。」
「まじかよ、こいつが最高級大炎魔導師かよ...」
「グリスくんってばスゴいのね、」
「そんなことはない、」
「魔法何てのは積み重ねだ。」
「後はチームワークだ。」
「お前らは、きっといいチームになるぞ。」
ガタッ
宝箱が落ちたなもしかすると[アイスドラゴンの鱗]
かも知れないな。見ておこう。
ガチャ、
「鱗だわ、綺麗ね、」
「これは高く売れるぞ!」
「そうですね、」
「そろそろワープの時間だ。」
眩しい光に包まれ、目を開けるとそこは四時間ぶりの外だった。
「僕たち本当に帰ってこれたんですね、」
「あぁそうだな。」
一同はそのまま真っ直ぐ町へと帰ったのだった。
あれから数日後、ティアとまた会うことになった。
鱗はと言うと皆で分けてそのままアクセサリー屋に持ってった。
「お願いしてたものをとりにきた。」
「これどうぞ、」
「ありがとう。」
「まいどー」
「遅い、グリスくん!」
「あぁ、すまない。」
「ティア、」
「なぁに?」
「これ受け取ってくれないか?」
「これは....」
「アイスドラゴンの鱗で作ったネックレスだ。」
「なぁ、ティア、一生俺と冒険をしないか?」
「それって....いいよ!一生だからね!」
「あぁ、約束する。」
三年後
「あなた、産まれたわよ、」
「あなた、この子の名前は」
「ピピ、次生まれてきた子をキキにしましょう。」
「あぁ、すごくいい名前だ、」
「ピピ、よろしくね。」
「お...きて...起きて」
「起きなさいキキ、」
「おはよう、姉さん、」
「早く朝ごはん食べなさい!」
最後の最後で、出て来ましたね、ピピとキキ。
これからも作者をよろしくお願いします。