ぷろろーぐ〜聖陵高校『午前』
あの何でもないようで充実した日々…そんな思い出を妄想と捏造で構成していきたいと思います。
『私立聖陵高校』には大きく分けて三つの人種に分かれている。
『優等生』『不良』『一般人』とまあ、どこの高校でもよくみる構成だ。佐熊の長男である慎二が理事長を勤めるにしては意外なほどに平凡のように見えるがこれまた個性豊かな学生が勢揃い。
かくして聖陵高校とは噂を聞いた程度ではあまり理解できないというのがこの学園を真の意味で知ったものの常識である。
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『1限目 国語』
今日は何だかいつもより少し空気が乾いているらしく教科書を朗読すると少し喉が痛い。
国語の担当教師、園田律子女史は厳格で美人な事で有名だ。
眼鏡がこれほど似合う人間がいるとは思わなかったと言いたくなるほどのマッチング
眼鏡なくして園田女史とは呼べない程に似合っている程である。
ついでに言うと園田女史は…
「…!そこっ」
─ヒュン
「ぐはぁっ!?」
俺の隣で居眠りをしていたクラスメイトの頭部に神速で放たれたチョークが直撃する。
まぁ、なんだ…ダーツ投げの名手なんだよ園田女史
チョーク投げはその応用っつ〜わけ
「………(ピクピク)」
何はともあれ、チョークでこれだけダメージを与えられる園田女史は居眠り学生達にとっては恐怖の象徴なのである。
『ニ限目 化学』
教卓に漂う怪しい煙に包まれ校閲とした表情で弁をふるっているのは化学の教師『香川早織』先生だ。
王道でいうとこのフェロモンたっぷりの白衣を着た保健室の先生をそのまんま化学の教師にしたという外見に、マッドなサイエンティストな中身と食虫植物みたいなお方である。勿論、性的な意味でだ
「やっぱりいいわぁ♪たまらないわぁ…」
嬌声じみた声で身悶えするそのお姿は痴女そのもの、
まぁ男子諸君には眼福だろうが性的な意味で
化学の授業後大半の男子が前屈みになるのは最早お約束である。
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『三限目 芸術』
さて芸術の時間だがこの授業はちょっと特殊だ
普通ならば音楽、美術等で選択科目なのだろうが良くも悪くもこの科目の教師『玉城宗明』は“天才”なのだ。
50分という短い時間の間に音楽と美術に分けて授業を実行してみせる。しかも学生の指導が達人の領域に達しているのか生徒も50分で2つの授業をこなせてしまうのだ。
玉城先生に言われた通りに絵を描きながら歌を歌えばどちらも人並み以上に同時にこなせるという異常現象もおきるしかも日常茶飯事に
我が聖陵七不思議の一つとして玉城先生は宇宙人、または未来人なんじゃね?との噂が絶えない。
かくいう俺も玉城先生は宇宙人か何かに違いないと半ば本気で信じている。
まぁ要は、そんな事を信じちまう位に異常な先生なんだよあの先生…
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『四限目 体育』
正直昼食前の体育は拷問だとしか言いようがねぇ…
体育教師の『坂倉鉄生』先生は2m11cmという日本人離れした長身にボディビルダーのような鋼の筋肉をお持ちの、え?どこのK1選手?と言いたくなるようなお方だ
生徒からは鉄生と呼ばれしたしまれている。実際、気さくで涙脆くて豪快なとこもある漢気あふれる熱血教師だ
ちなみに欠点は…
「おぅ頑張れよ新久間!」
背中を叩きながら豪快に笑う鉄生
手加減できないんだよなこの先生…
俺は痛む背中を擦りながらマラソンに復帰するのだった。
玲「ん?なんだこりゃ?今回は殆んど紹介的な内容じゃねぇか」
作者「仕方あるまいそれが我が国の法…じゃない、この作品の方針なのだから」
玲「なに某有名海〇漫画のセリフ使ってやがる」
作者「てな訳でまた次回〜」
玲「あっ!こらまてぇ!」