ぷろろーぐ〜俺が俺である由縁
ふむ、本作品立てば芍薬、座れば牡丹…歩く姿は暴れ熊…長いな、最初と最後の一文字でもとって『立て熊』略そうではないか。
ん?私か?なに私の正体は本編で明かされる心配することはない
では読者の皆に作者から一言…最高だぜベイベェ…と言わせられるような作品にしたいようだ
では本編を楽しんでくれ私は玲君で遊ばなくてはならないので忙しいのだ
では去らばだ
この世界には沢山の人達が居て、一人一人違う個性を持ち誰一人として同じ人間は存在しない。
そんな世界の中で少し特殊な個性をお持ちの新久間さん家の玲君
はてさて玲君は今日はどんな波乱万丈な1日を過ごすのか?
それは見てのお楽しみ
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俺の名は新久間玲、…男だ。
「何を言っている玲君、こんなに可愛い男の子がどこにいるというんだい?」
ええいモノローグにまで入ってくるな翼先輩
「可愛い後輩を正しい道に導くのが先輩たる私の役目なのさ」
正しい道じゃなくて自分好みに仕立ててるだけじゃないですか…
「問題ない、可愛いはジャスティス!…なのだからな」
意味分からないっす
「ふむ、ではそろそろ自己紹介をしようか」
いやいや誰に?
「もちろんディスプレイの前の〇者の皆さんにさ」
今何か凄い事を言ったような気が…
「細かいことはさておき、私は斎藤翼という、ポジションはクールなお姉さんだ」
クールって自分で言うんですか!?
「この私が毎回面白ろおかしく玲君を愛で廻すのがこの〇品の主な概要だ」
何か色々おかしくないですか!?
「ではそろそろ玲君にも目覚めてもらおうか」
しかも夢お…
「起きろ」っ!?
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一言で言うなら最悪の目覚めだった
寝相は悪くない筈なのに何故かベッドから転げ落ちているし、目覚まし時計はうるさいし
「………」
無言で枕を目覚まし向けて全力投球する。
目覚ましは本来の停止方ではない方法で強制的に停止もとい破壊された
さらば45代目の時計
「ふわぁああぁ〜…」
盛大な欠伸とともに俺は上着を廻り上げる
化粧台の鏡に写るる自分の姿は紛れもなく“女の子”だ
「もう4年経つのか…」
俺は小学六年生の時、両親が足を骨折した俺を運んで行った病院で半陰陽だと知らされた
勿論俺は半陰陽 何よそれ?
といった反応だったが両親は驚愕していたのを覚えている。
その後両親は俺の男性器除去を俺に無断で医者に申請し俺は両親には骨折の治療だよと騙され知らぬ内に男を奪われた。
手術後女になった俺を両親は女子校に入学させ俺を女の子にしようとした。
だがまぁ問題なのはその理由だ
俺にはお金持ちの従兄弟がいる。というより家もそれなりに名家だったのだが没落し中流に落ちたのだ
上流の時の味が忘れられぬ両親は外見だけなら良い俺を中身もよくしその従兄弟に嫁がせようと企んだのだ
その従兄弟は男である時から俺が男なのを勿体ないとばかり呟いていたが俺が女になったと知るやいなやいきなり求婚してきやがった。
当時俺13従兄弟23、歳の差10歳
ロリコンだったんだよ従兄弟は…
今でもことある毎に求愛され求婚を求められている。
そして中2の時のある日、女の子の演技にストレスが爆発しかけだった俺に声をかけてきたチャラい男約三名
「ねぇねぇ彼女、今暇?俺等と良いことしない?」
「ひひっ、超可愛いねぇ〜?」
「お前等ロリコンかよ?ひゃはは!」
そんなことを喋りながら三人の内の一人が俺の手を掴んだ
恐らくあれが俺が産まれて始めて堪忍袋の尾が切れるのを聞いた時だな
気が付けば路地裏に仁王立ちし回りには二桁はいく不良の屍の山(いやまあ死んではないが)
この時の出来事が原因で俺は通っていた女子校を退学になり普通の中学に転校した。
それから3ヶ月だけの中学生活を過ごし俺の義務教育は幕を閉じた。
中学卒業後両親は従兄弟に俺を半ば売り飛ばすように従兄弟に俺の全ての権利を渡した。
そうして従兄弟は俺の事を煮ても焼いても自由となったのだが…
あいつはこんなことを言ってきたのだ。
「玲ちゃん、僕は君を僕の愛の力で手に入れたいんだ、だから僕は君が僕を好きになってくれるまで待つよ、取り敢えず玲ちゃんは学校生活というものをもっとちゃんと送るべきだよ僕が理事長をしている高校に来ないかい?」
この時、不覚にも少〜しだけ、少しだけだかんな!何時もと違い真面目な顔で俺に語りかけるあいつにときめいてしまったのは俺の人生最大の汚点だ。
そうして通い始めた高校、聖陵高校
早くも2ヶ月が立ち今日も俺は自分らしい自分で学校に通う
玲「さて読者の皆にはまず従兄弟の名前をだな…」
従兄弟「それなら僕から言おうマイハニー」
玲「誰がマイハニーだ」
慎二「僕の名前は佐熊慎二…ハニーとはクマ繋がりだね」
玲「……ボソッ(名字ってなんで変えられないんだろうな…)」
慎二「素直じゃないなぁハニー…よし早く式を挙げて名字も一緒にしようじゃないか」
玲「このロリコンが!」
作者「さて痴話喧嘩はさておき、この作品は作者の気まぐれとネタが思いつき次第投稿していきますので気が向いたら感想ならびに評価でもしてやって下さい。ではまた良い月の夜にお会いしましょう」