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番外編 長崎出雲の独り言
この世界にゲスイ人間がいるのは、私も含めて周知の事実。私をお嬢様と勝手に祀り上げた人間たち……別に、顔立ちが人より少し優れているだけなのに、
「ああ、出雲さん。絶世の美女ですね!!!」
なんて言い続ける人たち。あるいは……。
「あの女は何を考えているのか分からない。どんな顔をしているのか、その素顔を知らない……」
と言いながらも、
「私はあなたとお近づきになりたい」
と言い寄る人たち。
そんな人々に、私はあえて遜って、
「かしこまりました!!!」
と言い続ける。お嬢様を演じ切る理由なんて、どこにもないんだ。本当はもう少し自由になればいい。ムカついた人間に対して、
「あなたは早く人間を止めたほうがいい。自分でできなかったら、私がそのお助けをします」
と言ってみたい。だって……私は明日死ぬことになっても、そもそも後悔なんてしないだろうから。
「長崎先生!!!患者さんがいらっしゃいました!!!」
「はーい、今行きます!!!」
そんな私はもうとっくに偽善者の域を通り越してしまった。隆司さんを徹底的に追い詰めて、後は、隆司さんに纏わりつくあの、愛花と言う女の処分法でも考えないといけない……。




