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全盲少女のまったり最強生活  作者: 響きの子
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始まりの物語 前半

私は晴天の中でとても大きなワンちゃんと遊んでいます。

「この子、めっちゃ可愛いです!」

誰に言ってるのか分かりませんが私はそう言わずにはいられませんでした。

私はその犬に腕をパクリと咥えられ。 まぁ、犬ですからね。ちっとも痛みなんて感じません。

「ま、魔狼だー‼️なんでS級モンスターがここにいるんだよ‼️」

「っていうか、あの子はなんで腕を噛まれて泣き叫ばないんだよ‼️おかしいだろ‼️」

誰かが後ろの方でそう叫んでいます。

はて魔狼とは何の事でしょう?

というか、この世界では魔狼がS級モンスターなんですね‼️

「とても恐ろしいです‼️絶対に会わない様に気をつけましょう‼️ねぇ、ワンちゃん」

「グルグゥ、ギャアィアア」

本当にこの世界の猫はとても変な鳴き声をしていました。

私の異世界生活はここから始まっていました。


「まぁ、初っぱなから凄い事をしますねあの娘は…」

宇宙空間のような場所でピンクのような色の光の粒がキラキラ輝いている。

そんな不思議な場所でとある女性はそう呟きます。

「まぁ仕方ないですよ。彼女は目が見えませんから。魔狼をただの犬と勘違いしても・・・」

執事のような男の人が女性に向かってそう言います。

「なら貴方は目が見えなかったら、あんなに大きなモンスターを間違えて犬だと言うのかしら?」

女性は執事に向かってそう言います。

「無いですね」

「でしょう。ま、見ていて面白いから良いわ‼️彼女の旅を気長に見ましょう。どうせ、暇なのだし」

女性はニッコリとすると執事が頭を下げる

「畏まりました。女神グラン様」

そう、彼女は女神であったのだ。


一時間前

私、栗原(くりはら) (めぐみ)はいつものように電車で高校から家へ帰ろうとしていた。恵は身長149cmと小さくて童顔で黒髪ロングの膝上まで短くしたチェック柄のスカートにブレザー姿だった。清楚感は出したいけどオシャレしたいという恵の願望が出ている服装だ。

「ねえ見て。あの子、あんなに可愛いのに可哀想ね」

「ねぇ、お母さん‼️何あれ?」

「見てはいけません‼️失礼でしょう。」

別に見てくれても良いのになぁそう、私は目が全く見えない全盲だ。

小学生の時に目の手術で失敗したらしく、ある日を境に目が全く見えなくなった。

「まぁ、気にしても仕方ないか。」

周りの言葉を聞いて少しだけしょんぼりした。でも私は能天気な性格なのだ!

どうしようも出来ないことは深く考えない。

そう、これこそ生きていく上で一番大事‼️

私は今までなんとかその場しのぎで生きてきた。

「1番ホームに電車がまいります。危ないですので点字ブロックの後ろまでお下がりください」

聞き慣れたアナウンスに従い私は点字ブロックの後ろに下がろうとした。

ドンッ‼️

後ろに足を出した瞬間、誰かとぶつかり私は身体のバランスを崩してしまった。

ヤバイ‼️このままじゃ!ホームに落ちる‼️

そう思った時には遅かった‼️

グシャッ‼️

「キャアアァァー‼️」

そんな不協和音と共に電車に引かれた


あ、私の人生終わった‼️

短き良き人生だった‼️

来世は男に生まれ変わって美少女ハーレムを作ろう‼️

こんな時でも割と冷静だった。

いや、こんな時だからこそ冷静なのか?


そこで私は深い眠りについてしまい意識を失った。


ふと気が付くと私は見慣れない所にいた。

「あ、目が見える!」

私は今まで光も感じなかったのにいきなり見えるようになったのだ!ここは何なのだろう?宇宙空間みたいな感じだけど…

「おはようございます。栗原 恵様」

そこには超イケメンの執事の様な人が立っていた。何このイケメン!抱かれたい!

「わぁ、イケメンだ!」

私はその人の体をベタベタと触りまくる。ここはどうなっているんだろ?股間に手を伸ばした瞬間、執事の人に手を掴まれた。

「あ、あのぅ目が見える様になるのは喜ばしい事なのですが…」

「あ、すみません!」

私はとりあえず謝っておく。いや、悪いとは全然思っていないのだけど日本人特有のとにかく謝れだ。

そんな事よりも

「抱いてくれませんか?」

と言いつつ股間に手を伸ばす。

「痴女なのですか…」

「失礼な!私は学校で淑女と呼ばれているのですよ!まぁ、弟のそれには興味がありましたが…」

執事さんは青ざめた顔をしている。何かおかしいのだろうか?

「え、えっと、女神様にアナタを連れて来いと言われているのですが…」

「女神?私に用事?何の用でしょう?」

何かな?来世は男の娘に生まれ変わらせてくれるのかな?私は死んだ影響で少し頭がおかしくなっているのかもしれない。

「何の用事かは私には聞かされておりません。とりあえず向かいたいのですが良いでしょうか?」

そう言っているので私は執事さんについていく。そうしてしばらく歩いていくと王座の間的な所にたどり着いた。キラキラと輝いている不思議な空間の中にこれまたキラキラと輝いている不思議な椅子がポツンと一つあった。

「ようこそおいで下さいました。栗原 恵さん。私が日本担当の女神グランと言います。よろしくお願いしますね。」

そう言って女神がペコリと頭を下げるのを見て私も頭を下げる。日本担当いう事からか髪は長く色は真っ黒で清楚系なイメージだ。服は白と黄色を基調としたワンピースを着ていて可愛いというよりは綺麗な雰囲気の人いや神様だった

「よろしくお願いします。所で、日本担当という事は日本人が死んだら全員女神様に会うんですか?」

私は丁寧にお辞儀をしてそう質問すると女神がクスッという様な表情と共に首を横に振った。

「いえいえ、そんな事はありません。貴女が特別なだけですよ」

え、私が特別?日頃の行いが良かったから?恵は少し、いえかなりアホな性格の女の子でした。

「おーいっこの空間だと考えてることがダダ漏れになるぞー」

「大丈夫です。グラン様、そんなシステムがなくともこの子の考えてることはダダ漏れになっていますので」

「う、うん。災難だったな。迎えを任せてすまなかった。」

「いえ…」

「何のことです?」

私、何か変な事をしたでしょうか?

その後、女神グランは私がここに呼ばれた理由を説明してくれました。


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