【第二章】第四十一部分
「シーン。」
ノーマルな青春中の男子高校生であれば、『キュンキュン、グングン』とアドレナリンが放出されるはずであるが、昆太は無反応だった。
「箱子さん。持ち上げ方が足りないのですわ。殿方をエキサイトさせるためには、これぐらいはやらないとですわ。」
こっちの吝奈が両手で巨乳を激しく上下運動させて、さらに自分で揉み上げている。
「シーン。シーン。」
やはりまったく動じない昆太。視線は吝奈の巨乳に当たっていることから、すべての巨乳情報を脳内に伝達させた上での出来事である。
「ふたりともそんなことじゃ、あんちゃんのハートをわしづかみにはできないじゃん。あんちゃんの好みは貧乳なんだから、こうするのがいちばんじゃん。」
こっちの木憂華も体は小さく、かつ貧乳である。その特性を生かすため、地面に斜めに座り背中を丸めることで、より体を小さく見せた。さらに、伏目がちにして、指を咥えて、ひとこと呟いた。
「Qはあんちゃんの妹になりたいじゃん。」
「これはロリ女子高生の淫靡な姿。インビジブルかもな。」
少々ときめいたような感じの昆太。
「ほら、あんちゃん、来てじゃん。」
「やっぱりムリだな。疑似ロリと真正ロリは天と地ほど違う。」
「キューリー夫人博士でもダメなんだ。これじゃあ、お兄ちゃんに信じてもらえないよ。」
「いや、そうでもないぞ。話し方や顔はそっくりだし。でも何か決メテがないんだよな。」
「「「う~ん。」」」
三人女子高生は眉間にシワを寄せて腕組みをしている。
箱子は自分の腰のあたりを見た。
「これだよ、お兄ちゃん。」
キラリと光ったナタを手にしている箱子。
「それは、向こうの世界の箱子が持っていたナタと同じもののように見えるな。すると、そちらのふたりも武器を出してくれ。」
吝奈は牙、木憂華は注射器を出してきた。




