【第二章】第十七部分
『ヘンタイの心配はご無用だ。だって、クサい以外は全くダメージがないぜ。大きな音のオナラだ。』
「泣き虫ガイちゃん。いくら男の子っぽいと言ってもそれはNGワードでちゅわ。」
『ゴメンナサイ。って、謝ってる場合じゃねえ!これで商品売り切れかな。ならばこっちから販売攻勢をかけるぜ。高級品ばかりだから、そちらの店には置けない代物ばかりだぞ。例えばこんなパンチは、痛みスパイスたっぷりだぜ。』
わら人形・害の繰り出した右手の打撃。
「こんなユルいの、どうでもいいよ。」
避ける態勢すら取らない箱子。拳が顔面に迫った瞬間、わらが分解して無数の紐のようになり、箱子の顔面を襲った。
「わらは柔らかいから痛くないよ。ガイちゃんの攻撃、環境に優しいね。」
『その言い草、ムカつく。ならばちょっと広げるとどうなるかな?』
わら軍団は四方八方に拡散して、箱子の顔面を覆った。
「あっ、すごいよ。やっぱり痛くないけど、前が見えないよ。ガイちゃん。」
『安心しなよ。すぐに見えるようになるから、三途の川が。』
「どういうこと?あ、あははは、くすぐったい!」
わらは箱子の首から下の部分に侵入した。
同じように、吝奈、木憂華にもわらが体内に侵入して、くすぐり攻撃をしている。
「あははは。」
「あははは。」
『これぞ、『わらわらサギ攻撃』だ。パワーに頼るよりも、こちらの方が体へのダメージは大きいんだからな。』
「あははは、たしかにそれは的を得た説明ぢゃん。異常に笑うことで、体内の酸素を吐き出して、酸欠状態に陥れるという恐ろしい攻撃ぢゃん。」
『そうだぜ。体の外を魔力で強化しても内臓は別。そこが狙い目なんだよ。お前たちがオレの外側を攻めてきても、かわすのはカンタンだ。逆にオレはお前たちの中をターゲットにしたといわけだぜ。ワハハハ。』
「泣き虫ガイちゃんらしい、卑怯な攻撃でちゅわ。こんなの、お止めなさいでちゅわ。あははは。」
『卑怯だと?これまで散々人を子供扱いしやがった罰さ。でも卑怯と言われたら、オレのプライドが許さねえ。止めてやるよ。』
「それでこそ、泣き虫ガイちゃんでちゅわ。あれ。今度は胸の辺りに当たってまちゅわ。こんなことされると、それでなくても大きな胸のカップがワンランクアップしまちゅわ。下着のサイズが合わなくなって困りまちゅわ。」
「あたしも下着買い替えるお小遣いがないんだからイヤだよ。」
「悔しいけど、カップサイズ上方修正、Qはうれしいよ。」
三人幼女の二強一弱の胸社会。しかし、わら人形・害は木憂華にも劣るチンチクリンであった。これは本体もわら人形も同一事象であった。




