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不老不死ロリの国  作者: 木mori
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【第二章】第十二部分

ガラスの向こうに人影が見えてきた。


「へへへ。お誂え向きに、この監獄の住人らしき輩がやってきたぜ。見せしめだ。ビシッ、バシッ。」


「あ~。『ガイちゃん』だ!」


「えっ。『泣き虫ガイちゃん』がここにいるんでちゅの?べ、別に会いたくなんて、なくもないでちゅわ。」


「ホント、いつも木の陰でぐずってたエンマ害ぢゃん。久しぶりぢゃん。こんなところで何してるぢゃん。」


「げっ!イジワルトライスターだ!どうしてこんなところにいる?」


折檻部屋を通りかかった三人幼女を目にした途端に、鞭が止まった害。


「あれ。ムッチリスケーベが急に止まったぞ。」


「ガイちゃん、久しぶり~!」


三人幼女が折檻部屋に乱入してきた。特に箱子はいきなり害をハグして顔をこすりつけている。


「ガイちゃん、やっぱり可愛がり甲斐があるよ!」


「オレはやっぱりイジメられた!」


明らかに意見のベクトルが違った。


「お前たちはいつもそうやって、オレをバカにしてきた。」


「ガイちゃん、照れてる。かわいい。キュンときた。抱きっ。」


害は箱子よりも一回り小さかった。


「箱子さん。ずるいでちゅわ。ワタクチもご相伴に預かりまちゅわ。抱きっ。」


「ふたりとも。Qを置き去りにするんじゃないぢゃん!抱きっ。」


「こら~!やめろ~。オレは子供じゃないんだ~!」


「あたしたちより一歳下なんだから、立派なおこちゃまだよ。」


「そうでちゅわ。年下のオモチャでちゅわ。」


「オモチャ、オモチャ、オモチャ。Qたちより一回りちっちゃいオモチャぢゃん。」


三人幼女は害を取り囲んで、頭をつかんで、執拗にグリグリして可愛がっている。害はニワトリのようにジタバタするだけである。


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