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【第一章】第三十七部分
「どうやら秘密を奪った結果、兄者のブーメランブルマの防御力は最強になっていたようじゃのう。こうなったら仕方ない。兄者の望み通り、都市へ行け!儂の魔力も兄者の力で増強されたようじゃ。都市まで飛ばしてやるぞい。兄者よ。儂に顔を貸せ。」
「いったい何をするんだ?もうセクハラはゴメンだぞ。」
「心配するな。イタくしないわ。すぐに済む。そっちの三人は兄者の背中に触っていろ。」
言われた通りに三人幼女は昆太の背中に手を当てた。
「こんな隊列でいいのか?」
「そうじゃ。では幼女飛行魔法を使うぞい。ペロリ。」
朝田教師は昆太の頬を舐めた。その瞬間、四人は職員室から姿を消した。
「これまでは、ひとりしか飛ばせなかったが、四人もできるようになった。昆太は魔法力の源、魔湧水なのかもしれんわ。しかし、疲れたわ。今日の授業はなしじゃ。生徒もおらんし。」
朝田教師は再び机平面に涎糊付けされた。