【第一章】第三十五部分
「こ、これが兄者の感触なのか。筋肉がすごく固いぞ。それに骨格が実にしっかりしておる。たしかに、この世界のどんな生物とも違っておるわ。それに男子には『コア』があると聞くぞ。」
「「「コア?それって、ゴクリ。」」」
戻ってきた吝奈も含めて三人幼女が興味津々なキラキラ目つきになり、胸の前で手を組む祈りポーズになっている。
「よ~し。『コア』を確認するぞ。これは、毎日の幼女セクハラとはまったく違う胸のトキメキがあるぞい。じゅるじゅる。」
滴り落ちる涎を拭おうともせず、朝田教師の視線は、一点集中となっている。
「ひ、ひええ~。や、やめてくれ~!」
昆太はブーメランブルマを両手で押さえて隠している。
「無駄な抵抗はやめるんじゃな。ヒヒヒ。」
「ロリ幼女のみんな。ボクを助けてよ~!」
「「「・・・。」」」」
三人幼女は固唾を呑んで、朝田教師の次なる昆太への仕打ちを待っていた。
「ダメだ、これは!」
「ほれほれ。儂の能力、秘密を食うという飽食小説じゃ。エロいことをすると発現するんじゃ。本来他人には見えないんじゃか、予想できない秘密が隠されておるかもしれんので、気合いを入れてゆっくりやるぞい。うえ~い!」
自分の顔の前で、ゆらゆらする奇妙な手付きでハートを作り、それを昆太のブーメランブルマに当てた。
「うひょー!」
昆太はあられもない声を出して、目を白黒させている。
「これがゾウさんパワー、いや伝説の『光巌』か!」
昆太の体から大いなる光が発せられて、朝田教師以下、全員の視界が失われた。
「おおお~。入ってくるぞ、入ってくるぞ~。男子じゃなくて兄者の秘密~!」
口を大きく開けて、雄叫びを上げ続ける朝田。
『ズンズンズン。』
「光巌の力がこれほどとは!」
バブル期の株価のように急成長するカくなる朝田。その大きさはすでに幼女ではなく、モデル級となった。顔つきも女豹のようになり、もはや幼女ではなく、妖女カテゴリーに進化した。
「これが真の姿じゃ!ボン、キュ、ボンじゃ。これで異世界の男子を手込めにできるぞ。ワハハハ。」
「スゴい。幼女が妖女、美魔女に変身したぞ。中身は幼女のままだとすると、これは新種幼女のバースデーではないか!カテゴリーキラーとはこのことか!」
自分よりも背が高くなった朝田教師を前にひざまずく昆太。




