【第一章】第三十一部分
「Qもこんな疑似破廉恥プレイは望まないぢゃん。もう校舎に帰ってやるぢゃん。」
木憂華はもじもじながら、Tシャツの裾を下に引っ張っている。
「おっ。これは幼女の水着への恥じらいか。萌ネ、萌ネ、萌ネ~!」
まだ誰も水着になってもいないのに、すでに萌えテンションを上げている昆太。
プール自体は幼児用ではなく、しっかりとした50メートルである。
飛び込み台の前に四人の幼女が並んだ。昆太はプールサイドに立っている。
「まずはオニイチャンへの大サービスだよん。全員一斉に水着お披露目だよん。」
『『『シーン。もじもじ。』』』
木憂華の恥らいモードが伝染したのか、三人幼女はTシャツ姿をキープしている。
「これはもえのチャンス到来だよん。これでオニイチャンを独り占めだよん。じゃーん。」
ツンツン髪を左右に二本立てた萌絵は、Tシャツを盛大にプールに投げ込んだ。
完全つるぺたのスクール水着が大公開された。真ん中に『もえ』と幼女文字で書かれている。
「こ、これはお約束通りだ!子供用プールの盗撮ビデオでなく、ド真ん前で見る機会はめったにないぞ。萌ネ、もね。もう寝よう。」
「オニイチャン。いったいどうしたのだよん。もえの姿態に萌え過ぎて、お腹でもこわしたのかなだよん?」
萌絵は、慌ててプールサイドで横たわった昆太のところに駆け寄った。
「やっぱり市長は何かが違うんだ。こんな至近距離で水着幼女を見たら、ボクは半狂乱になってもおかしくないのに。」
「く、悔しい。屈辱だよん。もう頭に来ただよん。こうしてくれる!」
萌絵は昆太ではなく、三人幼女のTシャツを次々と剥ぎ取った。
箱子はヒョウ柄のビキニ。腰の部分が紐でかなり野性的である。
吝奈は金色が眩しいビキニで、フリフリのスカートが幼女らしさを演出している。
木憂華は深紅のビキニであるが、露出の羞恥心を緩和するためか、パレオを着用している。それでも恥ずかしいのか、木憂華はブルブルと震えている木憂華。他のふたりから離れて、昆太とは反対のプールサイドにシフトしている。
「これぞ、ボクが求めていた幼女集合水着シーン。とりあえずRECっと。」
スマホで動画撮影を開始した昆太。今はこういう画像を所持しただけで刑法に違反するので、要注意である。
さすがに一人離れた木憂華のことが気になり、昆太は木憂華のそばに向かった。
「まさかと思うが、プールに人見知りしているのか。」
「プールにも人見知りしてるのは事実ぢゃん。プールは特に喋らないから。」
「そんなことは当たり前だろう。」
「でもそれだけじゃないぢゃん。」