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不老不死ロリの国  作者: 木mori
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【第一章】第二部分

「吝奈ちゃん!いったいどこから出てくるんだよ。びっくりしたじゃない!大神田家おおかんだけのお嬢様がこんなところに潜るなんてみっともないよ。」


 金色の花の下から、土にまみれた金色のロングヘアが現れた。髪と同じ色のドレスから土をパンパンと払っている。やや細目の黒い瞳と小さな唇が上品さを示している。しかし、耳は毛で覆われている。けもの耳である。加えて、口の中にキラリと光る純白の大きな牙が印象的である。


箱子ぱこさん。もうこれからっていう時に、これでおしまいでちゅの?つまらないでちゅわ。べ、別にもっとやってほしいっていうことではありまちぇんけど。」


 視線を逸らしながら語る金色ロングヘア。


「何言ってるんだよ。またこんなイタズラして、あたしはカンカンなんだけど。」


 箱子は吝奈の前に仁王立ちした。


「チャンス到来でちゅわ!クン、クン、薫~!いい薫り~!」

 吝奈は、箱子のヒョウ柄スカートの中に頭を突っ込んで、匂いを嗅いでいる。


「いやああ~!」


『萌へ、萌へ、萌へ~!』

 吝奈はヒョウ柄スカートの中で、悶えていた。


「もう吝奈ちゃん、やめてよ!」


『プスリ』


「痛い!」

 箱子の腕に注射器が刺さり、すぐにピストンが引かれて、シリンダーは赤い色で満たされた。


「これはいい色じゃん。あさイチの取れたて新鮮血液ぢゃん。これはソッコーで、注入するぢゃん。プスリ。う~ん、テイスティー~。」


 赤い花の根元から、土埃を舞い散らせながら出現した白衣の少女。髪は深紅のツインテール、大きな丸い瞳は赤く輝いており、小さな丸顔によく似合っている。口元から純白の尖った歯が見える。それに背中には黒く曲がって、かつ尖った羽根が生えている。


 ツインテの少女は、自分のほぺったに針を刺して、その部分が赤くマウントしている。


「キューリー夫人博士!朝っぱらからこんなところで血液検査してるヒマがあったら、学校で勉強しなよ!」


「その名前で呼ぶなぢゃん!。だいいち、Qは独身小学千年生であって、夫人じゃないし。Qには茎宮木憂華くきみやきゅうかっている名前があるぢゃん。パコだって、山場箱子やまば ぱこって言う名前じゃないかぢゃん。今日の箱子の血はなかなかおいしかったぢゃん。睡眠がよく取れていた証拠ぢゃん。う。だんだん、箱子の血が体に沁みてきた。酔いが回ってきたぢゃん。うい~、ひっく。」


 よく見ると、吝奈も木憂華も、口元から透明かつ濃厚で粘り気のある体液を、絶賛お漏らし中である。


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