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新月から歩き出す

作者: 明花

新月の夜


何かが切り替わるように


私は希望を取り戻した


なぜかは分からない


そう、本当のところは分からない


自分のことは、よく分からないのだ


暗闇の中で見上げた冬の星座は、前より少し位置を変えていて


私は、春が来ることを思い出す


いつの間にか余裕を失っていて


季節の匂いも空の色も


心を通り過ぎてく


そんな日々の中


あなたの声は私に届いた


あなたと笑いあえる明るいひと時で


一人泣いた夜は報われる


それでも


私が泣く苦しみを


あなたに会えない寂しさを


どうか知っていてほしくて


でも、それは迷惑かもしれない


それでも、あなたは優しいから、きっと受け止めてくれる


そう思っても、何も伝えれてない私は、ただの臆病者だ


私は、暗い過去を自分への言い訳にしてるだけ


散々悩んで、泣き喚いた先にたどり着いたこの静かな夜


なぜか心が生き返ったみたいなのは


明日あなたに会えるから


本当は違うのかもしれないけれど


そういうことにしておこうと


軽やかな気持ちで思えた


新月の夜


私はまた、歩き出す


立ち止まってた時間は取り戻せなくても


ただあなたに会うために、明日へと向かう

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― 新着の感想 ―
[一言] 新作読ませて頂きました‼ 明花さんの作品はいつも題名に惹かれ、そのあと内容に惹かれます。どちらもとても好きです。 前より心情表現が綺麗なものになったと感じます。「あなた」に語りかける様な、そ…
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