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優しさ
カーテンから差し込む朝日で目が覚めた。
昨日病院に行った時はただの風邪でしょうって言われたし、熱がなければ今日は行けるかなー。
コンコン。
「みゃあ?具合どう?」
「うん。大丈夫だよ。」
「そう、よかった。おじや作ったらか一緒に食べましょう?」
「うん。ありがとう。着替えたら行くね。」
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ご飯を食べて身支度をし、家を出ると
「おはよう!身体の調子どう?」
倉木先生がいた。
「え!?あ、おはようございます! 熱も下がったので、大丈夫です!」
「なら良かった。ちょっと気になってたんだよ。じぁあ俺先に行くから、また学校でな!」
「はい!わざわざありがとうございます、、!」
私がそう言うと笑顔で手を振ってくれた。
優しくて、生徒とはいえ昨日が初対面だった私の事を気にかけてくれる、、
素敵な先生だなぁ。
気さくだし、きっと人気者なんだろうなぁ、、
なんて考えていた。
この時先生がなぜ会いにきてくれたのか、本当の気持ちも知らずに。