表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翼の生えたネコ。  作者: Nekota
4/6

会いたかった

胸が苦しい。




こんな気持ち知らない。




パパは私が2歳の頃、急性白血病で亡くなったってママに聞いた。




私は覚えていなくて、大切なものを失う痛みなんて知らない。




それにさっきのはただの夢。

ユキくんにそんなことがあったのかなんて、、

わからない。




でも、ユキくんに会いたい。

明日は絶対に学校に行こう。




「ただいまー!」




バタバタバタ、、




「みゃあ!大丈夫!?熱で早退したって電話があったのよ。迎えに行かなくてごめんねぇ、、」


「ママ!寝たら楽になったし、大丈夫だから!、、まだ18時、、早く帰って来てくれたんだね。ありがとう。」


「そんなの当然よー!みゃあご飯食べれそう? 煮込みうどんにしようと思うんだけど、、」


「うん!ママの煮込みうどん大好き。」


「じゃあすぐに支度するから待っててねー!」




元気いっぱいな私のママ。

猫澤日菜子(ねこざわひなこ)




いつも何にでも前向きに全力投球で、沢山の愛情をくれる自慢のママ。




ーーーー




「できたよー!降りてこられそう?」


「うん!今行きます。」



一緒に食べるほかほかなおうどんは美味しい。




ママに話してみようなぁ。




「ねぇ、ママ。」


「なぁに?」


「ママは今まで初めて会ったのに、会ったことある気がする、みたいな経験ある?」


「んー、、ママはないわねぇ、、。

確かそう言うのをソウルメイトって言うのよ。」


「ソウルメイト、、?」


「初めて会ったのに、そんな感じがしなかったり、偶然何度も会ったり、、前世も一緒にいた人なんかに感じるって言われてるのよ。」


「そうなんだ、、」


「みゃあはそんな体験したの?」


「、、うん。

でも、少し違うかも、、。私ね、今日来た教育実習の先生をみた途端、彼の名前が頭の中に浮かんで来たの。挨拶前だよ? それに先生の事見てたら涙が溢れて止まらなくて、、」


「そう、、。 みゃあはきっとその人にずっと会いたかったのね。」




ママにそう言われるとまた涙が溢れてきた。

ずっとずっと会いたかった気がするの。




でも、まだ靄がかかってて、本当の想いをまだ知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ