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1:夫婦と幼なじみと流れ星?

小説家になろうでは初投稿の作品です!

一応プロットは完成しているので、最後まで書ききるつもりでいます! 恐らく長編になると思われますが、すくなくとも1日に一回は更新するです!

よければレビューやコメントをしていただければ、改善点を見つけられますし、何より励みになりますので、気軽にコメントしてください!

起床後は、必ず布団を綺麗に折りたたむ。そして、ベッドとは反対側にあるガーベラ色のカーテンを開けて、燦々と差し込む朝の光を全身で浴びる。


「うーーん、新学期初日にはぴったりのお天気だな。」


1年生時の入学式の日よりは、緊張はあまりないが、それでもやはり新たなるスタートを切る時の独特の高揚感は抑えられない。


「英雄ー!起きてるんでしょー?朝ごはんできてるから早く降りて来なさーい!」


いい匂いがするかと思ったら、もう朝ごはん作ってたのか。


「はーい。今いくよー。」


さっき起きたばかりからか、かすれ気味の声をだした。 俺は踵を返して部屋の扉をあけ、そのまま階段を降りて一階に行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「さすが英雄ね。 私と違って、早寝早起きだけは欠かさずルーティンなのは誰に似たのかしら?」


「母さんはいつも生活リズム崩れすぎだよ…。仕事が夜遅くまである父さんならまだしも……。母さんは夜遅くまでゲームしたりして…。」


すると、父さんがリビングの隣の和室から出て来てこう言った。

「英雄ォォォ!!!!!!」

「はっ!?はいぃぃぃぃ!!?」

いきなり奇声まじりの声を荒げる父さん。


「お前、いつも残業で夜遅くまで残ってるパピーのことを労ってくれてるんだな…。お前は本当にいい息子だ!!!英雄ォォォ!!!」


「えっと、特にそんな風に行ったつもりはないんだけど…しかもパピーって!父さんそんなキャラだったっけ!??」


全て分かってる、と言いたげな顔で何度も無言で頷く父さんがそこにはいた。母、

「ちょっと!!あたしの愛しの龍牙くんを馬鹿にする気ィ!? 龍牙くんは寝るときにちょうちょう!イケメンボイスで子守唄を囁いてくれるんだから…♡ もうお父さんもいらないわね♡」

と俺に言い返す。 はあ、この家族もうダメかも。


「なにぃっ!? 母さん!!それは冗談でも言っちゃダメだぞ!!!父さん悲しむぞ!!!」


「あーーら? いつまで良妻家を演じてるつもりなのかしら? この前あなたのスーツ選択してたら、こんなものでてきたんだけど、説明してくれるかしら〜〜〜?♡♡」

母さんは懐から"ベリーベリーラブリングベル:〇□店"と書かれているメンバーズカードを取り出した。 恐らくキャバクラの類いのものだろう。はあ、何やってんだ父さん…(哀れみの目)


「な、ナンダ、それは…。 お、お父さんそ、、そそ、そっ、そんなの知りませーん…」

目を右上方向にそらしながら、口笛を吹いて必死に誤魔化そうとしている。よくそんなベタな誤魔化し方が通じると思ったな…

「お小遣い、80%減らしますね♡」


悪魔のような不敵な笑みを浮かべる母さんの足元に父さんはひたすら謝りながらしがみついている。 …ご先祖さま、うちの家族がこんなのでごめんなさい。



--俺は黙々と朝食を食べ終え、揉み合う2人を横目に見ながら、一応いってきますと言ったものの、返事は返ってこなかったのでそのまま家を出た。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


家を出ると、 そこには俺の幼なじみの向山(むくやま) かえで がいた。 俺の家の脇に植えてある1m50cmくらいの木と同じくらいの身長だ。ちょうど俺の家のインターホンを押そうとしていたところらしい。

「あ!おはよう〜! 英雄くん!」

「おっす。」

「 家の中からご両親の叫び声が聞こえてたけど、大丈夫…? 私、止めてこようか…?」


「なにこの天使。めちゃめちゃ可愛いんだけど。妹にしたいんだけど。」(いやいや!いつものじゃれあいみたいなもんだから大丈夫だよ。)

「えっっ?// もう!なにいってるの英雄くんったら!//もういこ??」

「えっ?普通に…あ。」

しまったぁぁぁぁ!! 言ってることと思ってることが逆になっちまった…!!

ま、まあ、別に悪口は言ってないし、滑り込みセーフだな。うん。


プイッと顔を背けながらそそくさと1人で足を進めるかえでに、引っ張られるようにして俺はついていった。かえでは顔を背けたままなので、こちらからはどんな顔をしているのか分からないが、そのセミロングの茶髪から垣間見える耳がほんのり赤くなっているのは見えた。 なんだか、俺まで恥ずかしくなってきたので俺も顔を背けそうになった。


しかし、 俺は1つのもの、いや、2つのものといったほうが正しいか、それらに目を奪われた。

見事に実ったかえでのマシュマロが制服の上からでもはっきりと認められた。

なんだ…と…!?

1年の頃まではここまでは大きくなかったはずだが…!? ホルスタインのような白くて柔らかそうなその2つのマシュマロは歩くたびに上下に揺れている。 すれ違うスーツ姿のお兄さんも、鼻の下を伸ばしてみるというよりも、愕然としている表情の方が多く見られた。


そんな感じで彼女のマシュマロを凝視していたが、ふと目をあげるとかえでが口を膨らませていた。

「もう〜〜。英雄くん私の見過ぎだよ〜。 恥ずかしいからあんまり見ないで!」

「そ、、そんなに見てないよ(^^;。それにしてもこの前まではそこまで大きくなかった…よな?まさかお前、豊胸手術を…?」

するとかえではまた顔を赤らめながら俺のことをポコポコ叩いきて、

「もうっ英雄くんのバカ!変態さんなんだね!」

「い、いたいいたい! すまなかったよ。でもなんでいきなり…?」


「いやぁ、うちのお母さんがANAZONで牛を100頭頼んだんらしいけど、間違って牛乳100本を買ってしまったんだよねぇ〜。それで返品するのも悪いってなって、私が春休み中に全部飲み尽くしたんだ。そしたら、こうなっちゃった…」


かえでは、自分の手で自らの柔らかそうなマシュマロを持ち上げたり軽く揉んだらしはじめた。

周りの通行人はさっきよりも明らかに男としての本能を目覚めさせつつあるのが見て取れた。 そして、ぱっと見まな板のOL風のお姉さんは憎しみの表情をしながらかえでのマシュマロを見ていた。

「かえで!」

「ん?なあに?」

「あ、あんまりそのマシュマロを人前で見せびらかしたりはしない方がいいかもな…(^^;」

「マシュマロ?なんのこ……。み、見せびらかしたことなんてないよ!!!//」


本日3回目のトマトタイム。 そんなに紅潮していて忙しいなあと思いつつ、微笑ましくかえでを眺めていると、かえでが、

「そういえば、今日の朝のニュース見た? メルスが日本に近づいてるらしいよ!あぁ〜怖いなあ〜…」といった。


説明しよう!!

メルスとは、近年地球に侵略をたびたびしにくる未確認生物のことである! 大体空から降ってくるから宇宙人説が濃厚なんだけど、その生態は神のみぞ知る、だ。そしてそのメルスは"未確認生物対策委員会"、通称、"E-ject"によって派遣されるヒーローが撃退するということだ!ヒーローはE-jectによって養成されていて、ある特殊な能力を持っているやつが入ったりするらしい。 何はともあれ、物騒な世の中になってるんだ…


「…ねぇ、聞いてる? 」

かえでが俺の顔を覗き込もうと顔を近づけてきた。


「あ、ああ、聞いてるよ!というか、メルスが来るのかぁ…。 周辺に落ちなければいいんだけどね…。ヒーローが大体倒してくれるんだし、心配ないよ!」


俺に密着しているかえでを体から離そうとして、微笑みながら彼女の肩を掴んで押し戻した。


「そ、そうだよね!ヒーローがいるから安心だよね…。…ん?あ!流れ星だよ!英雄くん!」


かえでが指指す方向に俺の目は従った。

確かに、流れ星がゆっくりと動いている。


「へぇー!流れ星か!!あっ!願い事しなきゃな…。よーし、かえでと結婚できますように!」


俺はここ1番に両手を強くすり合わせながら、まるで異世界物にでてくる中二病の魔法使いが詠唱魔法を唱えるかのごとく、かえでと結婚したいという祈祷を必死にした。 …いや、俺はマジでかえでと結婚したい。かわいいし、優しいし、料理できるし、あと、(背は)小さいけど(胸は)大きいからな。


「ちょっと//なにふざけたこと言ってるの英雄くん!! でもあの流れ星すごいね! 徐々に大きくなっていくよ!!………え?大きくなるってことは?」


大気圏に突入して、赤い炎を纏う流れ星?とは対照的に、かえでの顔はみるみるうちに真っ青になる。

あと多分、俺も真っ青になってる。

「あ、や、やばいな。に、逃げるぞ!かえで!」


「逃げるっていっても、どこに逃げればいいの!?!私を置いていかないで〜〜〜!!」

かえでは、われかひとかといった様子で俺の制服をいつもじゃ考えられないくらいに強く引っ張っている! 全然動けねぇえぇぇぇ。どこにこんな力隠してたんだよぉ!?かえでぇ!????


「や、やめろ!かえで!俺たち死ぬときは一緒だけど、俺は神聖な森の奥か、海の底で熱帯魚達に囲まれながら優雅に人生を終えるつもりだ!!」

「情熱の赤い炎に身を焼かれながら、あたしと抱き合えたらどこでもいいじゃないの!??」

かえでのマシュマロに抱きながら死ぬのは悪くないと思ってしまった自分が情けない。だが!


「今はそんなことを言ってる場合かぁぁぁぁ!!!!

は!流れ星がこっちに向かってくる!!!!」


最初米粒のように見えた流れ星は、あたかもゼ○ダの伝説ムジュ○の仮面の月のように迫ってくる。


あ、もうダメだ…。

俺はギリシャ神像のように微笑をそっと浮かべながらかえでをそっと優しく包み込み、全てを受け入れた。



ズドォォォォォォォン……


-------FIN-------

本堂天満先生の作品はこれで終わりです!!!

計1話!これまでご愛読ありがとうございました!

本堂天満先生の次回作にご期待ください!!!!!

※これからも続けます(^^;(^^;(^^;

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