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黒白論  作者: 記角麒麟
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霊感と凡人とそれから幽霊

 さて。まず、この黒白論こくびゃくろんというものが、どういうものなのかを説明しようと思う。


 これは、『この世界に存在するありとあらゆる事象、及び物体、物質には、非在と存在の二種類の性質を併せ持っていて、それぞれが己の認識により、どちらか片方に傾くことで、それらは存在し、また存在しないのである』ということである。


 例えるならばそうだな。

 霊感、と呼ばれるものがあっただろう。

 私にはてんでそんな感覚などないのだが(代わりになのか知らないが、共感覚なら持っている)それを持っている人たちには、どうやら幽霊と呼ばれるような存在を認識することができるのだとか。


 これに黒白論を当て嵌めて考えてみよう。

 図があれば分かりやすいのだが、生憎挿し絵の入れ方を知らないし、動画の方が分かりやすいのだが、そんな技能は持っていないので、想像力をフルに活用して考えてみてほしい。


 黒白論とは要するに、その人の認識次第で、見ている世界が変わるというものだ。


 Aさんに霊感があったとしよう。一方でBさんには霊感が無かったとしよう。

 今、二人の目の前に、幽霊Cが立っている。

 このとき、Aさんの見ている世界には、幽霊であるCさんが存在していることになっているが、一方においてBさんの見ている世界には、Cさんが存在していない(非在)の状態にある。


 このとき、誰を視点にするかによって、(その人の認識の問題で)見ている世界が二通り存在することになる。


 これが、簡単な黒白論の例だ。


 理解できただろうか?

 少し説明下手であることは、我ながら誇ることでもないのだがそうであると自負している。

 え?誇るな?

 そうだな。下手なことを誇るのは、少し違うというものか。


 まぁ、それは兎も角として、要するに黒白論とはそういうことなのだ。

 目の前にある端末も、隣にいる人間も、見ている景色も、何もかも。

 それは所詮、電気信号によって見せられている(あるいは魅せられている)に過ぎない世界だ。

 どちらが正しいのかは理解できないが、そうでないかと疑えるのは、やはり高度な知能をもつ人間に許された、ひとつの技能なのだろう。


 さて、それでは次回は、これを用いて、前回話した弦理論の解釈を行うことにしよう。

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