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悪魔のような天使に注意!!  作者: 藤武 慧
9/9

真紀・浮気現場に遭遇する

どうも皆さんこんにちは藤武です。

コメントいただければ嬉しいです。

隆平が美姫と出会ってから二日。

早くも隆平は美姫と会う約束をつけていた。

真紀に見つからないように当然遠出する。

ここから二駅行ったところにあるカフェ。

とても落ち着いた雰囲気で、隆平のお気に入りの店なのだか、まだ真紀とは一度も来たことはない。

約束は二日後の日曜日の午前九時だった。

心が踊って仕方のない隆平。

ミカエラは隆平の浮かれた様子を面白くなさそうに横目で眺めていた。


「なぁ隆平…本当に行くのか?」


これで三度目の同じ質問。

いつもの隆平なら、確実にしつこいとキレているだろうが、今の隆平は美姫で頭が一杯でそれどころではない。

今なら悪口だって言い放題かもしれない。

ミカエラは美姫のとなりにいた悪魔がどうにも信用ならなかった。

ミカエラが依然あったことのある悪魔は常に悪事を働いており、魔力で天使に攻撃を仕掛けるような奴だった。


「…俺も…行っていいかな…?」


おそるおそる隆平に聞く。

隆平の表情は一瞬固まり、考え込む。


「何にもしないから、約束する。」


そこまで真剣に頼まれては断ることもできない。

美姫もリュセを連れていくい言っていたので隆平もミカエラを連れていくことにした。

それから約束までの二日間、隆平は気味が悪いほどに機嫌がよかった。

約束の日、待ち合わせより三十分も早く着いてしまった隆平。

真紀に見つからないように柱の裏に身を隠す。

そこまでして会う必要があるのだろうか、

ミカエラはそんな疑問を抱いたが、今それを聞いても無駄だろうから、大事に心の中にしまう。

待ち合わせ五分前、美姫が現れた。


「早いね美姫ちゃん!」


美姫に気づいた隆平は声をあげた。

隆平の前で美姫は言った。


「学校で、五分前行動がクラス目標なので。」


その言葉を聞いた隆平は誰かさんの彼女に今の言葉を聞かせたかった。

録音しようとしたほどに。

真紀は隆平とのデートに時間通りに来たことがない。

多分、これからもないだろう。

美姫の後ろには当然リュセがいる。

隆平はミカエラをちらりと見たが敵意を向けてはいない。

真紀にみつかるとまずいので、ホームに向かう。

電車の中ではどうでもいいことを話した。

どうでもいいような会話なのに、不思議と楽しさを覚えた。

二駅の間はとても短く、あっという間に着いてしまった。

真紀を警戒しながら美姫をカフェに案内する。


「誰か探してるんですか?」


美姫の確信をついた質問に心臓が止まりそうになるが、笑顔を作り、平然と対応する。

ミカエラもリュセも先程から一言も口を開いていない。

カフェに無事たどり着き、席についたとき、

窓から店内を睨み付ける視線があった。

そう、真紀である。

隆平は美姫に夢中で真紀に気がつかない。

真紀の右手にぶら下がったビニール袋の中には、

母に頼まれた、ニンジンや豚肉、ジャガイモなど

カレーの材料が揃っていた。

ご愛読ありがとうございました。

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