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第8話 混血

注意︰この物語はフィクション(創作)です。実在の地名を使用している(日本など)等々ありますが、実在の地名、人物などとは無関係です。あくまで作者たかゆきの創作でございますのでご了承ください。なお実在の人物や場所を誹謗中傷する目的もありません。読者の方々も誹謗中傷などはご遠慮ください。

登場人物整理 本編をすぐに読みたい方はとばしてください。


坂本文助︰侍。江戸で盗みを働いて逃げていたところ、奈落の穴に落ち、謎の日本国へ着いた。剣の達人で、坂本家秘伝の、秘家流(ひかりゅう)という剣術を使う。また体術も使い、接近戦に強い。


鬼丸(おにまる)︰文助の祖父が最高の刀匠に作らせた刀。文助以外が使うと脆く最低の刀になる上に、使用者に災難を降りかからせる。


鈴月咲︰背中に小さな羽を生やした女騎士。日本国テンペラ騎士団第5団長。剣は諸刃。甲冑をつけている。なお、文助に練習場で甲冑と刀を砕かれたあとは新しい物を使ってる。


桜・キミリア︰鬼と人の混血で、ほぼ鬼の鬼人。人型から鬼型に変化し、獣のようになって本来の力を発揮する。夢で何回も文助と愛し合った仲、、らしい。




-本編


「ほとんど鬼の人間、か、、さっきの腕もやはり鬼の腕だということか。」


文助は納得したように刀に手をかけた。


「鬼ってのは、生かしておいていいものなのか?」


「こいつみたいな人間の血が混ざった鬼は珍しいけど、いないこともないわ。私も騎士になって初めて見た。まぁ殺したいなら殺せばいいわ。」


「そうか、、殺さなければならないものでもないのか。ならいい。」


文助は刀から手を離す。



しかし桜はその文助の様子もお構い無しに余裕の表情で言った。


「ねぇダーリン、そろそろ屋根からおりよう?」






-店の中にて


「で、文助?」


鈴月が怒りで引き攣った笑顔のままで言った。


「なんだ?」


「降りようって言ったのはこいつだけど、なんでケダモノがここにいるのかしら?」



「ダーリンがいるところにならどこへでもついて行くわ♡」


「らしいぞ」


本来は鈴月の文助への問いだが、桜が代わりに甘い声で答えた。


桜は2人とともに店の席に座っていた。しかしこれが鈴月の癪に障るようだ。


「やっぱりぶった切る。」


鈴月が剣に手をかける。


「ま、まぁまぁ落ち着け。そうだ、さっきは屋根からおりることが先決だったが今は店の中だ。続きを説明してくれ。」



鈴月があっと驚いた表情をした。


「あぁそうね、まだ説明の途中だったわ。」





「私がほぼ鬼ってとこまで説明したね。」


「あぁ。」


「じゃあ次は私の聖性体質あたりね。」


今度は鈴月が自身の説明を始めた。


「ちょうどあなたは私達天使と交わった人間について聞いてきたわね。それも今説明しちゃうわ。」


「さっき言った通り、私達は天使と交わった人間の子孫。というか世界中の人間ほぼみんなそうなんだけど。


私は少し特別な天使の血を持ってて、しかも古期和語を話してた古来の日本人の家系、純和家系なの。だから古期和語も騎士になる前から普通に話せたわ。」


「へぇ、古来の日本人、か。」


「鬼もむかーしから日本にいるから、古期和語で会話するの。」


桜が割って入る。


「うるさいわ黙ってて。

それで特別な天使っていうのは、ピュアエンジェルって呼ばれる天使のことよ。それ以外の天使はフォーリンエンジェル。羽があるのはピュアの血をひく者だけね。」


「その羽のことか。確かに街中では羽が生えている人を見かけないな。」


「えぇ、珍しいからね。ピュアの方はもともとこの地にいた、守り神みたいな存在。フォーリンエンジェルは外国人とともにやってきた天使なの。」



「つまり私は、日本国に昔からいるピュアエンジェルと、純日本人だけの血を持った人間なの。」

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