第6話 時空魔法
1日で6話更新……グフッ
今、俺とアクアそれとウンディーネ達は俺の洞窟にいる。
湖の残骸から水を持ってきたので精霊達の住処については今の所問題ないはずだ。
「はぁ…私の家が…」
アクアは先程一馬が湖をぶち壊した時からものすごく落ち込んでいる。
「悪かったって…まさかあんな事になるとは思わなかったんだよ」
いくら謝っても全く機嫌がなおらない。
「さっの約束忘れないでよ」
約束とは、アクアからOSHIOKIを受けていたときに
「絶対になおせよ」
と真顔で言われ、つい頷いてしまったのだ。
(でもなおすってどうすりゃいいんだよ…)
一馬はウーンと唸る。
(あっ、そういえばステータスにアレがあったよな…)
ステータスを開き確認する。
(あった………時空魔法)
一馬は時空魔法で湖を直せないかと考えたのだ。
しかし時空魔法の具体的な事がわからないので使おうにもどう使えばいいのかわからない。
(ステータスって項目を選択すれば説明欄が出てきたりとかしないかな…………おっでたでた)
《時空魔法》・・・時空魔法とはその名の通り時空を司る魔法である。空間転移・時間停止・空間消滅・etc...などの能力がある。また時を巻き戻したりその逆も可能。実は神代魔法であり、現代では使えるものは居ない。アイテムボックスや転移魔法が付与された魔石などあるが、これは高難度のダンジョンでしか発掘されず、時空魔法の劣化版である。
(チートキタァァァァァァ!!)
顔は無表情であるが内心興奮しまくりの一馬。
(コレだったら直せるんじゃないか?)
そう思った一馬は
「なぁアクア。多分直せるぞ」
それを聞いたアクアは、は?何言ってんだコイツ みたいな顔をしてこちらを見つめていた。
「だからさ、俺時空魔法持ってるから直せるかも」
「はっ?時空魔法!?それ神代魔法じゃないの!?なんであんたがもってんのよ!?」
「え、俺龍『神』だし」
ポカンとしていたアクアだったが、
「そうね…そうだったわね…あんた龍神だったわね。じゃあさっさと直して」
と思い出したようで、そう言いながら一馬の背中を押す。
一馬は若干不服だったがまた怒られるのも嫌なので、されるがまま湖のあった場所に向かった。
現場に着いた一馬はじっくりと周りを見渡す。
湖があったソコには半径10メートル程のクレーター。その周りには散らばった石や岩の残骸。
「ほら、さっさと治しなさいよ。こっちは疲れてるんだから」
そう急かされた一馬は
「よし、じゃあやるぞ……逆再生!」
すると、なんという事でしょう…
先程まで岩の残骸だらけだった場所が青々しい芝生に戻り、半径10メートルのクレーターがあったソコには湖が姿をあらわす。
「これは…スゴイな…」
時空魔法というのだし当然のことなのだろうが、今目の前では巻き戻しされたかのように全てのものが元に戻っていくのだ。
(回復魔法があるかどうかわからんが、これがあったら要らないんじゃね?)
そう考えてしまうのも無理はない。
事実、回復魔法は傷しか癒せないが、時空魔法は傷だけでなく魔力も回復させることが可能だ。
「流石神代魔法…」
約1分後、先程の惨状が嘘のようにすっかり元どおりになった湖。
「よし、これでやっと休めるわね…」
ふわぁ…と欠伸をしながら湖のほうに歩いていくアクア。
「あ、あのさ!また魔法教えてくれないか?」
一馬は先程湖をぶち壊したせいでまだアクアが怒っていると思っているのか少し遠慮がちに聞く。
それに対しアクアは
「はぁ〜、仕方ないわねぇ。このまんまじゃあんたこの森ごと消しちゃいそうだから、教えてあげるわ」
それを聞いた一馬はありがとう!と言おうとするが、それより先に
「ただし!今度こんなことしたら………分かってるわよねぇ?」
とアクアが極上の笑みを浮かべながら警告してきた。
そのことに一馬はガクブルしながら必死に首を縦にふる。
実際龍神である彼が負けるはずはないのだが、この様子からいかに一馬がヘタレなのか分かる。
「フフッまた明日ね♪」
そう言いながらアクアは湖の中に消えていった。
その様子をボーッと眺めていた一馬だが、
「あっ、飯ないじゃん」
と今更気付いたようでアワアワと慌てだす。
やはり一馬は天然である。
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