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第5話 魔力コントロール&初めての魔法

「じゃあまずは簡単な初級魔法からね」

アクアはそう言うと、右手を突き出し

水球(ウォーターボール)!」

その瞬間右手からスイカぐらいの大きさの水球が出てきて、噴射される。

そのままウォーターボールは木に直撃し

バキッッ!!

木が折れた。




「……………」



一馬は驚きで口をあんぐりと開けたまま固まった。

(こ、これが魔法か…でも初級って言ってたし初級魔法でこの威力…こわっ!)

「なぁ…初級魔法ってこんなに強いもんなのか?」

そうアクアに尋ねると

「いいえ、普通はこんなに威力は出ないんだけどちょっと張り切りすぎちゃったわね」

と涼しげな顔で言われた。

「まあいいわ、カズマこれやってみなさい」

やるってどうやって?という感じの一馬。

魔法とは体内にある魔力を消費することによって起こすことが出来る超常現象である。よって魔法とは魔力の扱い方を知らなければ、魔力を持っていても発動することが出来ないのだ。

「あっごめんなさい。貴方魔法使ったことないのよね…だったらまずは魔力の扱い方ね」

アクア曰く、魔力とは空気中に存在する魔素を体内に吸収し生成されたものだという。

「魔力のコントロールはイメージが大切よ。簡単に言えば血液のイメージね」

一馬は目を閉じ血液が流れるイメージをする。

(全身に巡る感じで…!)

瞬間一馬の体から大量の魔力が放出される。

(なにこの魔力ッ!?)

アクアの全身から汗が吹き出る。

「ちょ、ちょっとストップ!!」

と言った瞬間に魔力の放出が止まる。

(これはしっかりコントロールさせないとダメね…)

「いい?魔力っていうのは無限にあるわけではないの。だから無闇矢鱈に放出するのはあまりお勧めしないわ。イメージを大切に。少しずつ絞り出す感じよ」

一馬は言われた通りにイメージする。

(絞り出す…?そうだな、コップに水を注ぐ感じで……)

だんだん一馬の魔力が安定していく。

(なんだ、いがいと簡単だな)

一馬は簡単だとか言っているが、魔力のコントロールとは感覚をつかむのにも早くて1ヶ月はかかる。

(流石は龍神…ね。これなら大丈夫かしら)

「じゃあ一馬、さっきの『ウォーターボール』をやってみて。やり方は同じ、イメージが大切よ」

一馬は前世では高校生。その手の小説をたくさん読んでおり、イメージ(妄想?)するのはお手の物である。

(水球か…ふむふむ)

一馬は右手を突き出し、

水球(ウォーターボール)!!』

一馬の右手から大量の魔力が放出され、水球が打ち出される。

向かった先は………アクアが出てきた湖。

ドゴアァァァァァァン!!!!

水球は湖に直撃した途端、盛大な水柱を立てて破裂した。



「「…………」」



二人の目の前には………………




見るも無残な湖の残骸があった。



「ナァァニしやがってんだ!!ゴルァァァァァァァ!!!」

アクアのラリアットが一馬に炸裂した。

「グボブヘラァァ!」

一馬はそのまま地面と水平に飛んでいった。

100メートル飛んだ程でやっと止まる。

「なぁに人ん家ぶっ壊してくれてんだアァン!!??」

起き上がった一馬の目の前にはドス黒いオーラを纏わせてるアクア。

「どうしてくれんだゴルァァ!!」

一馬はガクブルと震えたまま

「すいませんでしたァァァァァァァ!!」

と助走付きのザ・スライディング土下座。

「人がせっかく魔力コントロール教えてやったのになんで活用しねぇんだボケェ!!」

ゲシゲシと一馬の頭を蹴りながら啖呵をきっているアクア。

「お前あれ直せんのか!?まだリフォームしたばっかなんだぞアホォ!」

リフォームってなんだよそれ、と思った一馬だが口にする余裕すらない。

「まだローン残ってるのに……ううっグスッグスッ」

終いにはアクアが泣き始めた。

「ほんとになんなのよ…最近やたら忙しいし寝る時間ないし家はぶち壊されるし…いい事全くないわ…っ」

「あ、あのぉ大丈夫ですか?」

「うるさいわね!!あんたのせいでしょ!」

「はい、すみません」



それから一馬は正座をさせらながら約半日ほどOSHIOKIを受けた。

誤字・脱字、感想おまちしております!

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