第2話 転生完了
今回は短めです…すみません
ふと、目がさめる。
辺りを見渡すが何故かものすごく暗い。
(そうか、おれ転生したんだったな…)
そう、一馬はつい先ほど自称神のルーフィスによって異世界に転生されたのだ。
(しっかしここはどこなんだ?めっちゃ暗いし)
とりあえず動こうと体を動かす。その時、
《ズシン…ッ!》
(な、なんだ!?)
一馬は驚いて辺りを見渡すがなにも見当たらない。そもそも暗くてなにも見えないが
(なんだったんだ今の音…)
再び一馬は動き出す。するとまたも
《ズシン…ッ!》
しかもその音かなり近くから聞こえる
(ま、まさかとは思うが…)
恐る恐る一馬は自分の視線を下に向ける。するとそこには…
(やっぱりぃぃぃィィィィィ!!!)
立派な龍の脚があった。
あれから数十分後、一馬は今外にいる。
(いやぁホントびっくりしたよ…龍神とは言ってもいきなり龍とは思わなかった)
そう考えながら一馬は外の景色を眺める。
辺り一面が木、木、木。
(うわぁおぅ、転生した先が辺り一面木の洞窟でしたとか笑えねぇ…)
一馬が転生したところは洞窟、しかも周りを見る限りかなり森の奥にある。
(落ち込んでも仕方ないし周りを探索するか…)
普通は森を一人で出歩くなんてマネはしないが、なんせ今の一馬は龍神である。転生したばかりとはいえ、よほどのことがない限り死んだりはしないだろう。
(さてと、喉も渇いたし何か水を飲むとことかあればいいんだけど)
そう思いながら一馬はドシン…ドシン…と音を立てながら森の中を歩く。
数十分ほど歩き続けているとなにやら開けた場所に出る。
(なんだここ?やけに開けてるけど……ん?)
奥の方を見ればなにやら湖のようなものが。
(おっ!ラッキー!結構ツイてるね!)
そのまま一馬は湖に一直線。
そしてそのまま湖の水を飲もうとすると、そこには金色の鱗に、瞳孔が縦に開いている金色の瞳。
(な、なんじゃこりゃぁ…)
暫しの間固まる一馬。
(なんだこの綺麗な龍。………まさか)
一馬はその場で頭を動かす。すると湖に映った龍も動き出す。翼をうごかしても尻尾を振っても全く同じ動作。
(コレっておれかぁぁぁぁぁ!!)
外に出た時気づかなかったのかよ、と思わなくもないが外の景色に目を奪われ自分の姿を確認してなかったのである。要はアホなのだ。
(いやぁ綺麗だなぁ…コレが俺かあ…)
グルルルと言いながら体をクネクネと動かすその光景は他者から見たら恐怖いがいの何物でもない。
そのままクネクネと一馬が体を動かしていると、
バシャアアァァンッ!!
目の前の湖が破裂した。
(なんだなんだ!?)
いきなりの出来事に驚きを隠せない一馬。
アワアワとそこで慌てていると、
「うっさいわね!!!さっきから人ん家の前でグルグル言いながらクネクネと気持ち悪い動きして!」
そう言いながら出てきたのは、体が若干透けている青い髪の美女だった。
如何でしたか?次回も頑張ります!
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