第16話 初めてのクエスト
遅くなって申し訳ありません!!
イラストを頂きましたので前話に貼っておきました。
明日は1話更新、火・水曜は2話更新でお願いしまm(._.)m
第16話どうぞ
※5/17 脱字修正しました
ブリードをぶっ飛ばした当本人の一馬は、今部屋を物色している。
「うん。なかなかの優良物件……なのか?」
その部屋の広さは六畳半くらい。入り口の反対側にベッドがある。
風呂、トイレ共についており洗浄式だ。
一馬はコートを脱ぎ捨てるとそのまま風呂に直行、風呂を上がったらそのままベッドにダイブ。
「はあ〜疲れた…。こっちは初めての街だってのに、オカマといいさっきのやつといい…」
ブツブツと文句を垂れる一馬。
だが、だんだんと瞼が重くなってきてそのまま意識を手放した。
コンコンコン
扉を叩く音が聞こえる。
一馬はまだダルさが残る体を起こし返事をする。
「なんだ?こんな朝っぱらから」
扉を開けるとそこには昨日鍵をもらった少女。
少女はふふふ、と笑いながら
「なにを言ってるんですか…もう昼ですよ?」
(昼!?もうそんな時間なのか)
「お昼は別料金なのでご飯ありませんが…」
少女がやや俯きながら言う。
「いや、いい。ギルドにも行きたいし、そのときに食うよ」
一馬はそう言って昨日買ったコートを羽織り宿を出る。
ギルドに着き中に入る。
中には昨日と同じ様に冒険者の数は少ない。
一馬は左のボードに向かい、手頃なクエストがないか探す。
ボードには様々なクエスト内容が書かれた紙が貼り出されていた。
「おっ、これなんか良さそうだな」
一馬がそう言って手に取った紙には
◎ゴブリン駆除
●最近龍神の森付近でゴブリンが多数目撃。
見つけ次第速やかにこれを排除してほしい
指定ランク:E
報酬金:銅貨7枚
その紙をカウンターに持っていく。
カウンターにはラミアがおり、ニコニコしながらこちらに見つめてくる。
「これ、受けたいんだが」
一馬がそう言うとハッとして
「はい、ゴブリン駆除ですね。ゴブリンの討伐証明はゴブリンの耳です」
紙に何かハンコのようなものを押すラミア。
「ゴブリンは魔物の中でも最弱ですが気をつけてください。大抵は群れで行動しているので油断してると痛い目を見ますよ」
注意してくるラミア。
「大丈夫だ。魔物なら何度か戦ったことある」
一馬はそう言ってクエストに行くため、街の門に向かった。
場所は変わり龍神の森付近。
一馬はゴブリン五体を相手に立ち回っていた。
(よく考えれば俺、人型の魔物を相手にするのは初めてだな…)
ギギャギィギ!!
ゴブリンは何かを仲間に向って叫び五体同時に一馬にむかって突っ込んできた。
一馬は今武器を持っていない。よって魔法で倒すことにする。
一馬は最近考えたオリジナル魔法を使うことにする。
オリジナル魔法とはすなわち雷。
雷を発生させる為、まず水魔法で水を作り、火魔法で蒸発させ、ゴブリンの頭上に雲を発生させる。
次に雲を操作し、雲の粒を強く擦り雷を発生させ、ゴブリンめがけて撃ち落とす。
ドゴァァァァァァァン!!!
地面が揺れるほどの振動がおきる。
煙が晴れるとそこにはゴブリン達はいなかった。
跡形も無く消し飛んだらしい。
(人型だから少しアレかと思ったがそうでもないな)
一馬はそう思いながらも、クエスト達成を伝えようと街に戻ろうとする。
だがその時
(討伐証明のゴブリン耳が…ないっ!)
急いで他のゴブリンを探す一馬であった。
余談だが帰ってきた一馬を見てラミアが
「早すぎるでしょ!」
とツッコんでいた。




