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第13話 服屋【ロイヤルズ】

読者様より某作品と名前が似ている、とのご指摘を受けましたので名前を変更致しました。

第13話どうぞ

冒険者ギルドを出た一馬はラミアからもらった地図を頼りに服屋に向かう。

(流石に迷うなんて事はない…はず…)

たくさんの人がいきかう街道を進みながら周りをキョロキョロと見渡す。

「ここら辺であってるよな…」

そこには派手な飾り付けがされてるファミレスみたいなものやキャバクラみたいなものまで色々な種類の店が並んでいた。

(たしか店の名前は【ロイヤルズ】だったはず)

少し道を進むと、お目当ての店があった。

(ほんとに…ここか?)

一馬は疑問を抱く。

何故なら

「うっふ〜ん♡、あらそこのお兄さんいいカラダしてるわねん♪よかったらうちにこなぁい?」

店の前でガチムチのおっさんがクネクネと動きながら道を歩いていた男性を勧誘していたからだ。




(いやだ…信じたくない!この世界にもオカマがいたなんて!)

頭をかかえ、その場にうずくまる一馬。

(さっきリミアが気をつけろって言ってたのこの事だったのか…)

オカマの店になんて入りたくないが他に店を知ってるわけでもない。

一馬は覚悟を決め、店の扉をくぐった。すると、

「あら!なかなか良さそうな雰囲気のオトコが来たわねぇ〜」

クネクネしながらこちらに近づいてくるオカマ。

オカマの顔をよく見てみるとその顔には厚化粧が施されており、その体からはキツイ香水のにおいがしてくる。

ヒトよりも五感が鋭い一馬にとっては、ドラゴンゾンビの時を彷彿とさせる臭いの強さだ。

「うっ!ふ、服を買いに来たんだが…」

「あらあらありがとうねぇ。でも服を買うならサイズとか貴方に似合った服を選ばなきゃね!ほら!そのローブ脱いで!」

そういいながら何故か強制的にローブを脱がし始めるオカマ。

「あっ、ちょっおまっ!待てって!」

だがオカマの手は止まらない。

ローブが脱げる。

「あらまっ!なんていいオトコなの!アタシ興奮しちゃうわん♡」

そういいながらバチコーン!とウインクしてきた。

思わず後ずさる一馬。

龍神をここまで怯えさせるとは、オカマ、恐るべし。

「まあ、取り敢えずは服ね!」

やっと服が買えそうだ…とホッと息をつく。

「貴方には、コレかしらね」

そういいながらオカマが取り出したのは黒いシャツに黒いズボン。そしてところどころに金色の線の刺繍が入ったロングコート。

「このシャツとズボンは普通の素材だけど、このコートは強化の魔法が付与されていて、そこらへんのモンスターの攻撃をくらっても破けたりはしない筈よ」

(ふむ、コレを買ったら防具を買う手間が省けるな)

一馬は迷わず買う事にする。

「よし、じゃあそれを貰おう」

だが今の一馬の所持金は銀貨60枚。

シャツとズボンはともかく、コートの方には魔法が付与されている。

恐らく今の手持ちじゃたりないだろう。

どうしたものか…と悩んでいると

「うふふ、アナタ結構いいオトコだから出世払いでいいわよ♡」

なんてことをオカマが言い出した。

「……いいのか?そんなことして。まあ、それでいいなら俺としては嬉しいんだが」

だが、うまい話には裏がある。

内心ラッキーと思っていた一馬だが次の瞬間に凍りつく。

「でもその代わり、アタシの相手をし・て・ネ♡」

一馬の全身を寒気が襲う。

「相手…?いや、おれは死にたくないからこの服は遠慮しておく」

慌てて買おうとしていた服を元に戻す一馬。

「うふふ、冗談よ。出世払いでいいけど、これから服を買う時はうちを贔屓してね♪」

「なんだよ……。はぁ、分かった。で、お代は?」

「銀貨40枚でいいわよ」

銀貨40枚を払う。

「なんなら今ここで着ていったら?」

一馬の全身を舐めるように見ながらそんな事を言ってくるオカマ。

己の貞操の危機を覚えた一馬は買った服を脇に挟み、猛ダッシュで店を出る。

「また来てね〜。ダーリン♡うふん♪」

一馬の後ろではオカマが手を振りながらブチュン、と投げキッスをしてきた。

何故かその投げキッスはハートマークに具体化しこちらに飛んでくる。

一馬は飛んでくる投げキッスを回避すると、走るスピードをさらに上げ、逃げるようにして門番のいる所に向かった。

明日親戚の結婚祝いがあり忙しくなるので、今日と明日は1話更新になると思います…

できるだけ2話更新したいと思ってますが可能性が低いのでご報告させて頂いた次第です。申し訳ありませんm(_ _)m

誤字・脱字、感想お待ちしておりますm(._.)m

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