第12話 冒険者ギルド〜後編〜
ドラムから帰ってきて即執筆&投稿
達成感がパない
日間ランキング78位!!ありがとうございます。ドキドキがとまりません。(22時18分)
第12話どうぞ…
(魔力0って……あ、まさか)
チラリと水晶の残骸を見やる。
そう、魔力0と判断されたのにはワケがある。
至って単純、検査中に水晶がぶっ壊れたからである。
はぁ…と溜息をつく。
「あの、どうしました?」
受付嬢が心配そうに聞いてくる。
「ああ、なんか魔力0って載ってるんだが。検査のやり直しとかできるか?」
すると受付嬢はバツが悪そうに
「すみません…この水晶はとても高価な魔法道具でして、替えがないんです…。もし検査し直したいのであれば、水晶が補給できた時に此方から連絡しますが…」
「じゃあそれで頼む」
「分かりました」
魔力についてはどうにかなりそうだ。
「冒険者登録をした方には冒険者について御説明するのですが如何ですか?」
「そうだな、教えてくれ」
受付嬢から聞いた説明を簡単にまとめると
●冒険者はランク制でE〜SSSまである。
1番下がE、そこからD、Cと上がり1番上がSSSランク。
Cランクになれば一人前と認められる。
一般人が到達できるランクはB、努力次第ではAに上がれることも。
Sランクからは才能がないとなるのは難しい。
現在Sランクはこの世界に42人、SSランクは14人、SSSランクは3人しかいないらしい。
●冒険者がクエストを受けた場合、報酬の約1割をギルドに納めなければならない。
また、クエストを失敗した場合、報酬の3倍の額をギルドに払わなければならない。
要は自分の力を過信せずに地道に頑張れってことだ。
●冒険者ギルドには本部・支部があり、本部は王都にあるらしい。ちなみにここはミルド支部だ。
●冒険者が何か問題を起こしても、基本冒険者ギルドは介入しない。
●Bランク以上の冒険者は、ギルドから召集がかかった場合必ず出席しなければならない。拒否権なし。
●ギルドカードを紛失した場合、再発行に金貨10枚を払う必要がある。なので、ギルドカードはきちんと管理する様に。
とまあこんな感じだ。
「以上です。何か質問はございますか?」
「再発行に金貨10枚もかかるのか…」
「はい、今までは無料で再発行していたのですが、紛失する方が増えてきたのでこの様な規則が作られたのです。他にはなにかありますか?」
「いや、ない」
「では、カズマ・ネムロ様。私たち冒険者ギルドは貴方を歓迎します」
「ああ、ありがとう。そういえば門番が身分証を作れば払った金額が戻ってくると言っていたのだが」
「それでしたら門番の方に、仮身分証とギルドカードを提出してきてください」
(わざわざ持ってかないといいけないのか…)
「わかった」
めんどくさいが仕方がない。
「クエストを受けますか?」
「いや、今日はまだ受けない。服とか買いたいしな。なにかいいところしらないか?」
「服ですか…。いい店を知ってますよ。冒険者の方々も利用してますし」
「ならその店の場所を教えてくれ」
受付嬢はペンを取り出すと紙に簡易的な地図を書き出す。
受付嬢は地図を書きながら
「そこのお店、質はいいんですがその…店員の方々がちょっと変わってるんですよ。気をつけてくださいね」
と不穏な事を言い始めた。
「どうぞ」
地図が書き終わったのか紙を手渡してくる。
「助かる。そういえば名前を聞いてなかったな。よければ教えてくれないか?」
そう言った瞬間にピタッと受付嬢の動きが止まる。
実は受付嬢に名前を聞くという行為は、口説いてるのと同じことなのだ。
暫くすると受付嬢は
「そのフードを取ってくれたら教えてあげるかもしれませんね」
と微笑みながら答えた。
だが受付嬢は知らない。一馬が超絶イケメンの事を。
「わかった。これから世話になるかもしれないし、顔は覚えてもらわないとな」
一馬そう言いながらフードをとる。
するとそこには、毛先10センチが金髪、そこ以外は黒髪という特徴的な髪。瞳は金色。整い過ぎている顔があった。
受付嬢は一馬の顔を見て10秒ほど固まった後、顔を真っ赤にして
「ラ、ラミアって言います…。そのままラミアって呼んでください…」
と、小声で答えた。
(なにこの変わり様)
ちょっと戸惑う一馬。
「あの…カズマさんって呼んでいいですか?」
動揺していたカズマはついOKを出してしまう。
すると更に顔を赤くするラミア。
一馬はまだ知らない。
この行為のせいで面倒事に巻き込まれるということに……
20000PV突破!ありがとうございます!!嬉しすぎて飛び回ってます。
まさか始めて数日でこんなにいくとは…w
誤字・脱字、感想お待ちしておりますm(._.)m




