第1話 プロローグ
皆様どうも。猪鹿蝶と申します。
処女作なので見辛かったりすると思いますが、がんばって改善していきたいと思いますので生暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
では、どうぞ
「あれ?ここどこだ?」
俺、根室一馬は気付いたら白い所にいた。
「んー、さっきまで学校の帰りだったはずだったんだが…なんで一面白いんだ?」
ぐるりと見渡すがどこまでも白が続いている。
これはヤバいんじゃないか? と一馬は焦る。こんな場所知らないしここでモタモタしてると状況が悪い方に進んでしまう。色々と
「こ、これは……この上なくヤバイ。うん。急いで外に出る方法を探さないとまじで死「なにしてんの?」ん?」
すごい焦っているとどこからか女の声がした。
「あぁ、ついに幻聴まで聞こえ始めたか…こりゃ手遅rーーーー」
「ーーーーおいコラてめコラ、何が幻聴だ。上見ろ上」
また女の声が聞こえた。一馬は上を見上げるーーー
「うおわっ!?」
そこに居たのはなんと幼女である。金髪碧眼の立派な幼女、しかし胸がでかい。けしからん
「何腑抜けたツラしてんだ。キモいな」
「き、きもっ!?」
いきなり現れて人のことをキモいとはなんなんだこいつ。
「まあいいや、とにかくお前そこ座れ。」
幼女はそういうと地面を指差した。
すると、何もないはずの地面から白いイス、机が出てきた。
「ほら、ぼけっと突っ立ってないで座れって」
とりあえず言われた通りにイスに座る。幼女は俺と対面に座ると、
「よし、まずは自己紹介だな。俺の名前はルーフィス。お前にとって分かりやすく言うと神だ」
「は?」
「いや、だから神。神様だよ神様。そんなこともわからんくらいにイカレたか?」
「いや、いきなり神ですとか言われて信じれるわけないだろ」
俺は自称神のルーフィスに対して突っ込む。
「あっそ、別に信じる信じないはお前の勝手だ。まぁそんなことはどうでもいい。お前なんで自分がここにいるかわかってんのか?」
ルーフィスにそう言われ、確かに…と思いながら思い返す。
たしか学校から帰っている途中で……あれ?なんかあったっけ?
「なんだよお前覚えてねぇのかよ…ほんとバカだな。……ズバリいうが、お前死んだんだよ」
そう言われた俺は、
「はぁ?死んだぁ?」
「そ。お前は隣にいた女の子を助けて、死んだんだ」
「は? 女の子……? …………あっ」
曖昧だった記憶が浮上する。
土砂が崩れてきて、隣にいた幼馴染を突き飛ばして……それでーーーー
「思い出したか」
なんで忘れていたのだろう、とカズマは自分の頭を抑える。
そんな俺を無視し、ルーフィスは続けて言う。
「でだ。そんなお前に朗報だ」
何だろうか。朗報だからいい話だとは思うが、さっきからコイツ人のことをバカだとかアホだとか言ってくるからな…なんか心配だ。
「なんだよ、朗報って」
「ふふん!聞いて驚け。お前は異世界に転生する資格を得た!!」
「は?」
俺は今日何度目かもわからない間抜けな声を出した。
「は?じゃねぇよ。だから異世界転生できるって言ったんだが、その足らない脳みそでも理解できるか?」
「いや、わかってはいるんだが何でおれ?」
「さぁ?俺にもよく分からんがおそらくランダムじゃないか?」
ランダムって…
「それでお前はどうする?転生する気はあるか?」
ううむ…転生か。俺も男だし物凄くワクワクしているし俺TUEEEEEE!したい。
ちょっとコイツの言い方にはイラっと来るがここは行ってみたいのも事実なので了承する。
「そうか。じゃ、種族は何がいい?」
えっ?種族?普通転生って種族選べないんじゃないの?そうルーフィスに聞くと
「だれがそんなこと決めたのか知らねぇがそんなことはないぞ」と言われた。
「あ、これ種族リストな」
そう言われ手渡されたのはラノベぐらいの大きさで太さは大体2センチほど。
めくってみると、人間族、古森族、魔族、獣族、天人族、龍族、小人族、炭鉱族、海人族などなど
しかもそれぞれに説明が付いている。
「んー、どれにすっかなぁ〜」
迷っているとふとあるものに目が止まる。
それは龍族の欄。そこの説明欄には
《龍族。この種族は全ての種族の中で天人族に並ぶ最強種族。個々の能力はとても高く容姿も優れているが数が極端に少ない。龍族には龍王がおりさらにその上に龍神がいる。龍神は伝説上の存在であり、その力は神にも等しいとされる。》
「おおおおおお」
龍神と言えばまさに最強の象徴。そのようなものに興味が湧かないわけがない。
「な、なあ。この龍神って奴になってみたいんだがなれるか?」
少し不安を抱きルーフィスに質問する。
「ああ?んだよ、龍神になりてぇのか。ああ、なれるぜ」
その言葉を聞いた瞬間一馬は飛び上がりたい衝動に駆られた。
「ほ、ほんとか!?だったら俺は龍神になりたい!!」
「そうか、だがほんとに龍神でいいのか?その…めんどくさいぜ。色々と」
「構わない!俺は龍神がいいんだ!!」
一馬のキラキラと輝いている瞳を見、若干気圧されたルーフィスは
「そ、そうか。わかった。種族は龍神っと…あ、そうだ。お前性別は男でいいよな?」
「なにいってんだよ。当然だろ」
ふむふむと言いながらルーフィスは手で何かを書いている。
「おい、何書いてんだ?」
「ああ?これか?これはお前のステータスだ」
す、ステータスだって!?なんだそのRPGチックな設定は!
「なに驚いてんだよ。全くいちいち忙しい奴だな…よしっ準備できたぞ」
そう言ってルーフィスはこちらを向く
「向こうの世界では自由にしてもらって構わない。ただし悪いことだけはするなよ。その場合は俺が介入するかもしれないからな」
そう言ってルーフィスはニィ、と笑う。
「分かってるさ。てか向こうの世界では神は介入できるもんなのか?」
「ふん!冗談だ。言っとくが向こうの世界では神は介入できないし神そのものの存在も知られていない。信仰してる奴らはいるがな」
「へぇ〜」
宗教ってあまりいいイメージがないからな…気をつけておこう
「ま、こんなものか。最後に、向こうの世界では魔法が存在する。でもまあお前は龍神になるわけだし教えなくても感覚でできるようになると思うけどな」
おお、龍神ってのはやっぱりすごいものなのか…
「じゃぁ、転送するぞ。達者でな」
「ああ」
俺の体が淡い光に包まれていく
その別れ際に俺はふと思い出し、
「なぁルーフィス」
「んだよ」
ルーフィスはこちらを睨む。
「ありがとうな」
そう言った瞬間にルーフィスが驚く。
ルーフィスはそのあとなにか言ってたようだが、そのまま俺は転送された。
こうして俺の異世界ライフは幕を開けた。
行き当たりばったりですが、できれば今日、明日には投稿したいと思います。
誤字、脱字がありましたら遠慮なく言ってください。次回も宜しくお願い致しますm(_ _)m