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斑な猫と少年の終わらない夏(仮)  作者: 藤岡あお
第一章 1人と1匹、出会う。 
3/19

ビニール袋のガサガサと鳴る音がお気に入りだ。

「おーい、まっだらー!」


自分の名を呼ぶ酷く間の抜けた声が聞こえてきた為、声の主を探そうと目線だけ上に向けると、眼鏡を掛けたおっさんが白いビニール袋を持って立っていた。



「そう睨むなよー。久しぶりだなあ斑!元気か?」


そう言うと眼鏡のおっさんは腰を屈め、斑の頭を撫でようと手を下ろしてきた。すかさず尻尾で弾く。



悪いがお前なんて知らねぇよ


それでも尚、撫でようと差し伸べてきた手をフンっと鼻を鳴らしながら尻尾で叩き落とした。



「シャーーッ!!」

(気安くオレに触るんじゃねぇ!オレはそこら辺にいる媚びたバカ共とは違うんだよ! )



「相変わらずだなあ、お前は。ちょっとくらい撫でさせろよー」


「ニャァ」

(嫌だね気持ちわりぃ)


「まあいいや、さっきスーパーでパン買ったんだけど、食べるか?」



・・・・・・。


・・・そこまで言われちゃあ、仕方ねぇ、オレも鬼じゃない。貰ってやるよ、仕方ねぇなぁ早くよこせよ



催促するように白いビニール袋を前足で引っ掻くと「現金だなあ、お前は・・・」と呆れたような声が溜め息と共に降ってきた。



「わかったからビニール袋を引っ掻くなよ!破れちゃうだろってうわっ!もう破れてる!!」


ガサガサと、とても良い音が鳴るので夢中で引っ掻いていたら何時の間にかビニール袋に穴が空いていた。そこから目当てのパンが見えたので引っ張り出し、爪と牙を使いパンの包装を破り、パンにかぶりついた。



「ブニャア」

(うまい)















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