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斑な猫と少年の終わらない夏(仮)

作者:藤岡あお
白いキャンバスに黒い絵の具をぶちまけたかのように斑に染まった毛の模様。
猫も犬も人間も、この鋭い目つきをしたふてぶてしい猫を「斑」と呼んだ。

そんな斑は夏の終わりに1人の傷だらけの少年と出会った。

背丈の高い草木が鬱蒼と生い茂る、長い坂の上。その道の真ん中に、青青とした葉も持たず、しなやかに伸びる枝もないまるで頭から食いちぎられたかのように幹しかもたぬ大木がある。

その木の向こう側。今にも潰れそうな小さな古い神社で、1人と1匹は出会った。

その出会いは言葉が通じないはずの彼らを、終わらない夏に迷いこませた。


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