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とある<冒険者>の日記 の1ページ目
なごめの野郎に
「最近、サブ職の新しい活用法探すのが流行ってるんだってね~。
…って、あなたには関係ないかぁ。頭使うの苦手そうだもんね。不器用だし(笑)」
などと言われて腹が立ったので、有効利用してやることにした。
はへー、こうなってんのか。こりゃ書きやすいわ。
なんで取得したか自分でもわからんサブ職も、使ってみると便利な気がするな。
なーんで<小説家>なんて取ったんだっけ。まあいいや。
なんでも自作の小説書いて、変人窟あたりで売ってる奴らがいるってのは
聞いたことあるが、俺にはそんな文才ないし、そもそも柄じゃあない。
なので、<小説家>のスキルを使って日記を書くことにした。
誰に見せるでもないが、サブ職を有効に活用できればいいのだ。
とはいえ、日記ってのを書いたことないからな。何を書いてけばいいやら。
とりあえず最初っから書いていくか。最初っから。
日記に書くには苦い思い出もあるけどな。
やっとアキバの街も落ち着いてきた。そんな今だから。
思い出しながら書いていこう。
<大災害>が起きた、あの日のことから。