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She Gave Rock N' Roll To You  作者: よいどれでーもん
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プロローグ

プロローグ


 五月の日差しが降り注いでいる。

ここは実習教室棟3階、廊下の突き当たりにある空き教室。ぽたりと汗がしずくとなって地面に落ちたのは、この教室が熱いからじゃなく、僕が冷や汗をかいているからだ。

 黒板の前では、僕を合わせて3人の男女が立っている。女の子みたいに背の低い僕と、180はあろうかという長身の男子生徒、僕の親友の島津陣。そして僕らの間には蛍光ピンクに染められたトサカみたいな髪型で目つきの鋭い女子生徒がいて、僕らはその子に肩をつかまれている。前には椅子に座って足を組んでいるガラの悪そうな男女。

 ゴクリ。

 ジンが生唾を飲み込んだ。緊張しているのは僕だけじゃないらしい。そりゃだれでも緊張すると思う。なんせ前にも後ろにもやばそうな人に囲まれているのだ。まさにシメンソカ。ゼッタイゼツメイ。

 だいたい何で僕らコンナところに連れて来られなきゃいけないんだ。しかも怖そうな女の子に肩までつかまれて。まあ、ちょっとかわいらしいからいいけど……。それにしても目の前の二人も不気味だなあ。左の男子はすごく髪が長い。そんで暗い。良く知らないけど、ヴィジュアル系ってやつかも。右の女の子はどっかで見たことあるんだけどなあ。どこだったかなあ。とにかく、この状況に似合わない優しそうな笑顔をしている。……気味が悪い。てかシメンソカってどんな字だったっけ。

と、そんな下らない事を考えて現実逃避を試みていたその時、ついに隣のトサカ女が口を開いた。

「紹介しよう!我らがドグラ・マグラに今日から仲間が加わる!新メンバーのテルとシモンズだ!」

 なんだそりゃー!!やりたくねえええ!

 仲間が加わる!新メンバー!テルとシモンズ!(しかもジンではなく!)

 僕はショックで気が遠くなりそうになった。

 何故こうなってしまったのだろう。もしかしたら、あの時すでに全ては始まっていたのかもしれない。きっとそうだ。そうに違いない。

 僕は天井を見上げ、ため息を一つ吐くと遠い昔の日を思い返すのだった……。



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