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第六片
家に帰り着いてすぐ、持ち帰ってきた大麦粉と炒り麦を、小さな机いっぱいに広げてお見せしました。
すると、あのひとはにっこりと微笑んで、疲れのために強張ったわたしの肩をやさしく撫でさすってくれました。
今日わたしが誰の畑で働いたかをお尋ねになりましたから、ボアズ様の名を告げました。
すると、あのひとは大きく目を見開いて、手で口を覆いました。
ボアズ様は最も近い親戚のひとりだというのです。
わたしはボアズ様の親切を悉くあのひとに申し上げました。
あのひとは安心した顔で、ボアズ様の畑で働く女たちと一緒に出かけるようにとおっしゃいました。
そうすれば、ほかの畑で人にいじめられるのを免れられるでしょう、と。
わたしは嬉しくなりました。
わたしが新参者の外国人の若い女だからと人にいじめられてしまうのを、あのひとは危ぶんでくれていたのです。
わたしは、あのひとの両手をとって、
「あなたのおっしゃることを皆いたしましょう」
と喜んで言いました。




