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第7回なろうラジオ大賞参加作品

合い言葉はサンタクロース〜小さな街の小さな奇跡

作者: 辻堂安古市


キラキラ冬の童話企画

なろうラジオ大賞参加作品です。




 白い雪がイルミネーションの光の中、空から静かに舞い降りています。



     挿絵(By みてみん)



 とっても寒い日に、ある少女が募金箱にポケットに入れていたお金を入れました。


「少しでも、役に立てればいいな」


 その夜、施設の子どもたちはケーキを囲み、目を輝かせました。


 その光景を見ていたボランティアの青年は、胸の奥にあたたかい灯がともるのを感じました。


「次は僕が、誰かのサンタクロースになろう」







 青年は翌日、職場の友人が落ち込んでいるのに気づきました。


「最近、忙しくて子どもが寝た後にしか帰れてないんだ」


 それを聞いた青年は、友人の仕事を一生懸命手伝いました。


 友人は遅い時間まで付き合う青年に御礼をしようとしましたが、青年は受け取りませんでした。


「いいから。君はお子さんのサンタクロースになるべきだ」







 仕事を早く終えることができた友人は、家族で遊園地に出かけました。


 子どもは大喜びして、遊びまわっています。


「お父さん、みんなで一緒に遊べてうれしいよ!」


 友人は子どもに、仕事を手伝ってくれた青年のことを話して聞かせました。


「次は僕が、困っている誰かを助けるサンタクロースになる番だ」






 遊園地でたくさんたくさん楽しんだその子どもは、学校で作文を書いて発表しました。


 題名は「ぼくのサンタクロース」


 みんなは心を打たれ、何かできることはないかと考えてみました。


「みんなで募金活動をしてみようよ!」







 集まった募金で、地域の孤独なお年寄りにクリスマスのプレゼントが届きました。


 受け取ったお年寄りは涙を流しながら言いました。


「こんなに温かい気持ちになったのは、いつ以来でしょう」


 そのお年寄りは、編み物が得意でした。


「私でも誰かのサンタクロースになれるでしょうか」







 お年寄りは 編んだマフラーを寒そうにしていた近所の子どもに渡すと


 その子はまた別の誰かに自分のできる優しさを渡しました。


 その次も、その次も。


 次々に人々の心にあたたかい気持ちが灯っていきます。







 こうしては、人々の間では一つの「合言葉」が生まれ、小さな善意が巡り巡って広がっていきました。


 その合言葉は・・・


「私もサンタクロースになりましょう」







 その街には、今日も雪が降っています。

 とってもとっても寒い日が続いています。

 でも、行き交う人々の顔は、なんだかあたたかそうです。



 なんでかって?

 それはね。



 その街では、今日も人々の心の中に「小さな奇跡」が、キラキラと静かに舞い降りる雪のように降り積もっているからなんですよ。



     








お読みいただきありがとうございました。


【追記】

おかげさまでアルファポリス様にて24hポイント2000を越え、出版申請ラインをクリアしました。


……が。


現在出版申請できません。

Webコンテンツ大賞開催中、選考中のカテゴリに属するWebコンテンツは出版申請できません。(原文ママ)


おーのー……

こんなオチが……!





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― 新着の感想 ―
心にぽっと優しい灯りがともりました。 読ませていただき、ありがとうございました。
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