7、浮気発覚
.....。
接触してしまった。
何がといえば櫻と星羅が、だ。
俺は額に手を添えながら盛大に溜息を吐く。
それから俺は2人を見る。
因みにどうなったかというと。
学校内を案内する事にはなった。
櫻は怒った様に星羅を見ている感じで、だ。
何が起こっているのか。
それは2人で学校内を案内する事になったから、だ。
「ここが保健室。放送室.....音楽室.....」
「.....有難う御座います」
「.....ねえ」
「.....はい」
「貴方は本当に冬夜の事を何も思ってないの」
どの口が、と言いたそうだったが。
そんな口は閉ざされ否定するかと思った。
のだが、私は冬夜さんと許嫁関係になりたいです、と答える。
俺は、!?、と思いながら櫻を見る。
そんな言葉にピクッと眉を反応させる星羅。
「.....それは泥棒って言うんだけど」
「.....いやいや星羅さん。.....貴方に言われたくないです。先に最低な行為をしたのは貴方です」
「は?それはどういう意味」
「それが分からないとは言わせないです」
櫻は星羅を睨みながら反応する。
生徒達が、何事か、と俺達を見る。
俺はその視線に、おいお前ら。.....取り敢えずこの場所で話すな、と告げる。
そんな言葉に櫻は、だね。お兄、と反応する。
それから、行きましょう、と俺達に話す櫻。
「.....」
「.....」
「.....」
俺達は無言で歩き続ける。
すると星羅が足を止めてから顔を上げる。
私はそんな最低な真似をした覚えはない、と。
俺は、!、と反応する。
そんな櫻も、あ?、と威圧する様に言葉を発する。
「.....最低な事をしてない.....です?.....貴方はどれだけ最低な真似をしているか気付いてないみたいですね」
「.....」
「.....全部知っています。.....貴方が浮気した事も全部」
「お、おい!?櫻!」
「.....」
俺達を見ながら、最低だね。そんな事を観察するなんて、と言ってくる星羅。
流石にそれはおかしい言葉だ。
思いながら俺は星羅を見る。
すると星羅は予想外の言葉を発した。
私はそれでも別れる気はない、と。
俺達は愕然とする。
「.....私と別れるなら死んでやる」
とも話してくる。
ヤケクソの様な言葉だが。
考えながら困惑する俺。
すると、では今の男性と別れる必要があります、と言ってくる櫻。
だからと言っても貴方の罪が晴れる訳じゃ無いですが、と威圧的にも話す。
「.....まあ確かにね。.....私の罪は非常に重いけど。.....でも結婚してないんだから良いじゃない」
「.....冗談じゃないぞ。.....俺はそんな女と付き合うあれは無い」
「私と付き合えないの?.....じゃあ良いよ。死んでやる」
「.....無茶苦茶な」
困った.....。
思いながら星羅を見る。
すると櫻が、良い加減にして!!!!!、と絶叫した。
それから物凄い形相で睨む。
そして、貴方は不幸にしていますよ!彼を!なのにそんな事も気が付かないですか!?、とも絶叫する。
「.....私は.....そうは思ってない」
「いいや。貴方は不幸にしている。お兄をこれ以上不幸にしないで下さい。.....別れて下さい」
「.....私は別れない」
「.....じゃあ相手の男性と別れて下さい」
「何の権限があって貴方はそんな制限をするの?.....結婚していないんだから良いでしょ」
俺はその言葉に堪らず星羅の肩を掴む。
それから睨んだ。
星羅は、何で?私が悪いの?、と言ってくる。
俺は、残念だけどお前の負けだよ、と話しながらそのまま別れた。
お前がちゃんとしない限りは話はしない、とも言いながら。
☆
「流石はお兄」
「.....俺は何もしてないぞ」
「あれぐらいしないともう駄目だよきっと。だから.....良かったんじゃ無いかな」
「.....そうかな」
そんな会話をしながら俺達は教室に戻って来る。
それから椅子に腰掛ける。
すると、あの人は異常だよ。.....おかしい。絶対に。そんな子供じみたわがままは通じない、と言葉を発した。
そうしてから俺を見てくる。
「反省してほしいよね」
「.....そうだな。.....取り敢えず反省はしてほしいもんだな」
「.....何でこうなったんだろうね」
「知らん。わがままじゃないか?」
「うーん」
そんな感じで会話をしていると。
スマホにメッセージが入ってきた。
私と話をするには別れたら良いの、と言葉を発してくる。
俺は、そうだな。先ずはそれが大切だ。別れたとしてもお前の罪は消えないけど、とも。
(じゃあ別れるけど。貴方と付き合ったまま居られるかな)
(それはまた話し合いだろ。.....お前が何をしていたかにもよる。だけど元の関係には戻れない)
(.....そっか。じゃあ何とかする)
それから文章は途切れた。
俺は、?、を浮かべながらその文章を読む。
そして次の時間になったので勉強を始める。
アイツも反省してくれたら良いんだが。
そう思いながら。
.....。