色々と大変
おはようございます!
最近はどこでも執筆できるので、いいですね!
歩き回ってφ(..)また歩き回ってφ(..)。
挙動不審やぁ~。
では、どうぞ!
■■■右軍より報告 次元の門を召喚する■■■
高台から戦場を眺めて、第十二書記ダストンは渋い顔をした。
いや、顔は胴体に埋まっているから、大きな瞳を細めただけだ。深く息を吸って吐くと、周囲に甘い香りが漂う。
――ビーレイが次元の門を召喚し、霊峰エデンザグロースにゲヘナを幽閉すると連絡してきた。
それは霊峰を神格化し、何人の侵入すらも許さなかった雪男の掟に反する行為だ。右軍の全滅を天秤にかけて、ようやく釣り合いがとれるような行いだ。
「そこまで危ないのか……? 右軍は崩壊するのか?」
ダストンは一人呟く。
中央の軍を抜けてきた一群がいた。ゲヘナが率いる二千の竜騎兵だった。ここ本陣ではなく、右に転換して駆け抜けて行った。少しして右軍が南北に分断されたと連絡が入ったが……。
――こうもたやすく、雪の軍勢が破られるとは……。
ダストンは下唇の辺りの毛を触る。人間で例えるなら髭をいじるような感覚なのだろう。
――雪の軍勢に奇襲は通じない。
いや通じるが、雪の軍勢は慌てることをしない。だから通常の軍を相手にするより効果は薄いはずだ。ビーレイに連絡もしていたし、たかが二千騎。迎え撃つことは出来たはずだ。
――それなのに破られた。
カティアが率いる中央軍も同様だ。
あの二千騎だけが飛び出した。他の竜騎兵は足を止めて、泥臭い戦いを繰り広げているのに――。
つまりそれは、本物の竜騎兵の仕業である可能性が出てきた。真の竜騎兵は、一騎当千の力を秘めており、誰もその栄光に傷をつけることは出来ない。
だが――、もしゲヘナが本物なら――。
操る竜は下級の地竜ではなく、それ自体が伝説と成りうるほどの、翼竜のはずだが……。
分からない。
まだ何とも言えない。断言はできないが――。どうして右へ行った……?
「しまったな……。ゲヘナは真の竜騎兵なのか? だとすればビーレイが危ない。喪失武器は何をしている!? ビーレイを守ってやってくれ!」
先ほどからビーレイに呼び掛けているが応答がない。他の仲間も同じだ。右軍からの情報が急に入ってこなくなった。
東の空に、黒々とした雲が集まっている。あの下では嵐が起こっていそうだ。次元の門を召喚する時も、あのような雲が発生する。
ダストンは大きな口を開けて叫んだ。
「霊峰エデンザグロースよぉ!! 我が叔父、ビーレイをお守りください!!」
ありがとう!




