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あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第一章 なりたてアサシン

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8/65

PTプレイ初体験

よろしくお願いいたします。



~~彩音視点~~


 初めてのPTプレイではあるが、親友の美咲とのPTなので、緊張というよりは、とにかく楽しみでピクニックに行くかのような気分で彩音はダンジョンへとキャラを進めた。


 そうなのだ、気の合う仲間と狩に行くことほどMMOで楽しいことは無いのだ。

野良でPT募集をしてからの新たな人との交流を持つのもMMOの醍醐味ではあるが、はじめはやはり失敗したらどうしようとか、嫌な人と当たったらどうしようという不安に思う事もある。


気の合う仲間との多少の失敗も笑い飛ばせるような、ダンジョン探索や未開拓地への冒険ほど、楽しいものはない。


そうこうしているとダンジョン入口にやってきた。

まずは二人でどのように狩っていくか打ち合わせをする。

美咲はある程度MMOはやっておりPTプレイもこなしてるので、彩音に合わせるから好きに狩って行っていいよという言葉をもらったので、彩音はロッくん任せにすることにした。

「てか、ロックスlv50あるじゃん。」


(わわわ、どしよ。ごまかしとくか。)

「あ、そうだったのlvを思い違いしてた。」


「それなら結構いけるね!まずはロックスの動きを見せてもらうからどんどん行っちゃってー」

「わっかたー。んじゃいくねー。」


そして彩音がオート戦闘をセットすると、本人の彩音ですらびっくりするくらいの殲滅速度で狩り進むアサシンが眼に映った。

「ロックス火力高いねー。それに動きはやっ。」

彩音も内心ロックスの殲滅速度の速さにびっくりしていたが、平常装うためにそれとなく返事を返した。

「うちのロッくん結構つよいんだよ。ふふ」

彩音は美咲がロックスをほめてくれたのが、とても嬉しく心が躍っていた。

(やっぱあのバイオレットクリスタルの効果かな・・・めちゃ動きが速くなってる!)


「ここの低階層では物足りないね、どんどん先にいっちゃおー」

「わかったー」


サクサクと蹂躙して突き進むアサシン。

LuLuに至っては攻撃する間もなく殲滅するアサシンの後をついていくのがやっとだった。

彩音は爽快にモブを倒していくロックスの姿を見ながら、鼻歌を歌っていた・・・

(いけーいけーロックス!なーぎたーおーせー♪)


一方で、美咲の方は、画面の向こう側でロックスの異常なまでの殲滅速度に目を疑うほどだった。

気が付けば先ほど放置狩りしてた5階層まで来てた。


「ちょっとロックスの強さが尋常じゃないんだけど!」

「そうかなーさっきまた新しい装備つくったから。」

「いや、これは装備うんぬんの話じゃ・・・」


もはや5階層ですら物足りない殲滅速度になっていた・・・


「これ彩音が、操作してるんだよね?」


(え、なにPTでオートプレイっていけないのかな・・・?)

「そ・・そうだよ。」


「いやいいんだけど、彩音って格闘センスあったんだね!」

(ぇ、なに、どういう事・・・)

少し不安になってきた彩音であったがあくまでこんなもんよと平常を装った。


「あの攻撃を受け躱すスキルとかタイミングどんぴしゃじゃん!オートじゃ絶対できない動き!」

(え、え、え、どういう事??完全フルオートですけど・・・?)


「ま、まぁね、結構やりこんだし!」


「それじゃもっと奥行ってみようか!」


「りょうかい~♪」


それからもロックスの快進撃は続きバッサバッサとまるで格下の狩場を蹂躙していくがのごとく突き進んでいく。

 

気が付けば9階層まで来ていた。


「こんなとこまで来たの私初めてなんだけど?」

「あたしも・・・」


なんだか奥の方で激しく戦闘を繰り広げている音がする・・・

二人はとりあえず音がする方まで進んでみることにした。

そこは開けた大広間みたいになってて真ん中で何やらとんでもなく大きなモンスターと多くの人達が戦闘を繰り広げていた。


「やばっ、あれ巡回ボスじゃない?」

「なにそれ?」

「ここの中ボスよ!」

そうそれはこのダンジョンの中ボス的存在の「彷徨うフランキー」だった。

それは遠目からでもわかるほどに巨体でまるで大木の様な太い腕を振り回しながら狂暴を絵にかいたような暴れっぷりだった。


二人はその狂暴っぷりに恐れながらも初めて見る巡回ボスというものに見入っていた。

「もうちょっと近づいてみようか」

「ちょっとLuLu危ないよ・・・」


少しだけ近づき戦況状況を確認しようとLuLuが言うのでしぶしぶ着いていくとまだフランキーのHPは8割ほど残っているが戦闘しているPTはかなり疲弊してる様子だった。

これはやばいと二人も撤退しようとした時だった。


「そこの人達!ここまで二人でこれたという事はそれなりにやる人たちと見たけど、参加してくれないか!?」

「え、私たちに?」


だがすでにかなりのメンツがやられ、状況はかなり悪くもはや決壊寸前に思えた。

火力が足りていないのと盾へのヒールが十分に足りていない様子だった。


そうしているとレイドPTの招待が届いた。


二人が迷っている間に戦況は急速に悪化していった。

最後に残ってる盾がどうにか踏ん張ってるがもはやここまでかと思われた時だった・・・


勇ましくボスの眼前に飛び込んでいくアサシンがいた!


「え!、ロックス(彩音)?やるの?」

(わわわわ、ロッくん突っ込んで行っちゃった・・・)

「え、ちょ・・」

「OK!ロックス(彩音)がやる気なら受けるね!」


メッセージ:レイドPTに参加しました。


何やらレイドPT参加を告げるメッセージが流れる。

レイドPTとは、複数のPTからなる共同戦線であり、これこそがMMOの醍醐味でもある。

こういったボスを相手にする場合はレイドPTを組んでないとお互いの攻撃が交錯し味方同士攻撃し合う事になるが、レイドPTを組むことによってフレンドリーバリア効果でお互いの攻撃が無効になる。


(あれ、なんでオートにしてないのにロッくん勝手に動いてるけど・・・)


その時だった、幻聴かと思われる声がモニターから彩音に呼び掛けてきた・・・

〔彩音、俺を信じろ!〕

えええ、何、だれ!


〔俺だ、ロックスだ〕

えええええええええ、ロッくん喋れるの?


〔この声は彩音にしか聞こえていない〕

えええええ、どういう事なの????


〔訳は後で話すが二人だけの秘密だ、今抜けたらここは決壊する〕

わかった!ロッくんも無理はしないでね


最新のMMOってすごいなーって彩音は関心しながらも、頭の中の思考が追いつかなかった。

そしてモニターに食い入るようにロックスの戦う姿に見入った。


皆が逃げたくなるようなフランキーの豪快なパンチに対して全く臆することなく「暗雲転身」の構えをとりその攻撃を受け躱し、フランキーの背後にハイドで回り込む、その後ズババババババと凄いクリティカル音だけが響き渡りボスのHPを奪っていくロックス。

その度にフランキーから悲痛な咆哮があがる。


周りの参加してるハンターからもボソボソと声が湧き始めた・・・


「あのアサシン凄すぎない・・・」


「フランキーのHPがゴリゴリ削れてる」


「これいけるかも!」


一時は絶望の色濃かったこの場に一筋の希望の光が見え始めた。





お付き合い頂きありがとうございました。

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