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あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第四章 魔王城侵入クエスト編

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65/65

65 要(かなめ)

「なんか【ダークガーディアン】動きが速くなってるよね・・・。」


そうなのだ。鎧が赤く変わってからは明らかに剣の振り下ろしの連打速度が上がっているのだ。少し前は見てから避けれそうな程のスピードだったが、現在はガンガンガンと絶えず打ち込まれているのだ。


 きんぐさんの他職に比べると防御力4倍。HP5倍という敵の攻撃に耐えるのに特化した仕様だからこそ逃げずに踏みとどまっていられるが、並みの盾職であれば、この連打は耐えられないかもしれない。きんぐさんの膨大なHPゲージが時折ビートを刻むイコライザーの様に激しく落ち込むが、それを適時回復させていく、やんやんさんのヒーラーとしてのサポート能力及びHP管理も目を見張るものがある。


 かなめ


 そう、安定した盾とヒーラーこそがPTの要なのだ。

どちらも火力が出せない分育成に他よりも多くの労力を強いられる。盾職に至っては、装備も含めて育成の度合いが如実に顕現するし、討伐に失敗すれば、めを負う事もしばしばあるのだ。派手な攻撃エフェクトで攻め立てる火力職に目が行きがちだが安定した”要”があればこそなのだ。だから優秀な”要”は野良PTでも引っ張りだこだ。


 怒涛の火力陣による攻撃で【ダークガーディアン】のHPが70%切ったときに、それは、大きな剣をまるで一気に横薙ぎにするかのように後ろに引き、力を溜める構えを見せる!


それを大楯の影よりしっかり確認したきんぐさんは何か来ると判断しPTメンバーの物理ダメージを80%カットするーディフェンスフィールドーを発動させる。


次の瞬間【ダークガーディアン】の前方180度の射角で凄まじい横一線の斬撃波が放出される!


ぎ倒す!』


ザパァアアーーーン!


ー 明鏡止水 ー


ロックスは威力高めと判断したその溜め技に対して、惜しみなく奥義ー明鏡止水ーを行使する。そうこれは相手の攻撃力が高いほどそれを相手に返すカウンター技なのだ。


ロックス以外のPTメンバーのHPがグンと一気に減るが、きんぐさんの咄嗟のーディフェンスフィールドーにより即死は免れる。またロックスのカウンターにより【ダークガーディアン】のHPもグンと下がり残りHP60%程になった!


あれだけの凄まじい斬撃波を返して10%程度しか減らなかった事で、その硬く

2億を超えるHPに一瞬絶望を感じそうになる者もいるであろう・・・が、ここにいるのは、ディスティニーフェアリー界のトップをひた走るPTなのだ。誰の目にも絶望の色は無く、闘志を燃やす熱い眼の光を放っていた!


「ナイスカウンターロックスさん!」


 そう【クレイジーギア】のメンバーは絶望どころかこれをチャンスととらえていたのである。


諦めないで!どんな時も!ピンチをチャンスへ転換させろ!


すぐさまーヒーリングフィールドーで皆のHPをリカバリーするやんやんさん。



『21:51:32』



誰もが一瞬そのタイマーをチラリと上目で確認する。奴のHP4割削って残りタイム2/3を残している。このペースなら行ける!それを見た皆はさらに目に宿す光の輝きが増した。さらに【クレイジーギア】の火力がトップギアに入る。まだ切り札は温存しているが、全員が最効率の行動を取り赤くなった鉄塊を打ち滅ぼさんと攻め立てた。


残りHP55%。そろそろ次の50%の山場が来る。


「HP50%のラインを最大警戒で!」



蒼月さんのーシャープシューティングー最大溜めが火を噴く!。

ラ王無双さんのー覇王烈空斬ーが赤い鉄塊にクリーンヒットする!。

皆の渾身の一撃が、確実に奴のHPを奪っていく!


『これよりフェーズ3に移行する・・・』


またもや剣を地面に突き立て今度は禍々しい黒いオーラを立ち昇らせる。


今度はクエストメッセージが表示されない事に皆が一瞬疑問を持ったが、一回目だけ躱し方を教えてくれたのだろうか。


ーワイドウィンドムーブー


蒼月さんがPTメンバーの移動速度向上バフを発動させたので、一旦皆が残った3体のオブジェの一つで棍棒を携えた仁王像の様な物の足元へと避難する。


そしてまたもや突き刺した剣を頭上に掲げると、今度はその剣から黒い波動がが稲光の様にほとばしった。


『目覚めよ!』


その迸った先は残る3体のオブジェ。

その黒い波動は攻撃でなくオブジェの起動が狙いだったようだ。


皆がゴクリと固唾をのみ、見上げるその仁王像の目に赤い増悪の光が灯る。


そう、今【クレイジーギア】の前には赤黒くなった鉄塊と3体の動き始めたオブジェ。


】Lv93

 攻撃力436,000

 防御力528,000

 HP43,000,000


うん】Lv93

 攻撃力436,000

 防御力528,000

 HP43,000,000


【ダークガーゴイルキング】Lv92

 攻撃力561,800

 防御力328,100

 HP19,800,000


〔彩音、俺がガーゴイルやる!〕


「ガーゴイル行きます!」


「私がボスともう一体持つので、ラ王無双さん残り一体を!」


「了解!」


ーディフェンスフィールドー

きんぐさんがPTメンバーの物理ダメージ低減フィールドを発生させる。

これにより2体受け持つこともでき、ラ王無双さんも耐えつつ一体は受け持つことが可能になるであろう。

さすがはフェアリー界トップの”要”だ。ぬかりはない。


 颯爽と切りかかるロックス。初撃をー暗雲転身ーで躱しズバババババと削ると、また苦痛の雄たけびを上げて飛び立とうとしたが、今回はロックスは学習済みなので先に仕掛けておいた地雷を起爆する。エリート扱いならば、せめて転倒はさせるはずだと踏んで仕掛けておいたが狙い通りに【ダークガーゴイルキング】は転倒し飛び立てなかった。その隙にあっという間に削り切るロックス。


すぐにラ王無双さんが受け持つ【阿】へとターゲットを切り替え突っ込んでいく。

既にラ王無双さんと蒼月さんの猛攻で半分ほどまで削っていたそのHPはロックスの加勢により一気に削れて行きやがて塵へとその姿を変えていった。


そして皆残り一体のオブジェの【吽】へと全ての攻撃が集中する。

さすがにPT全体のフルボッコを食らえばそれは、ひとたまりもなく塵へと姿を変えていった。


「残るは【ダークガーディアン】集中切らさずに絶対倒そう!」


赤黒くなったそれに攻撃が集中し始めたが、皆の顔色が悪くなる。

明らかに硬くなっいる・・・

先ほどまでとは打って変わってダメージが半分位しか通らないのだ。


残りHP約48%。


『19:30:15』


否が応でもその刻々と刻むタイマー表示が目に入っていき焦らずにはいられなくなる。


何とも嫌らしいギミックの数々。タイマー表示でプレッシャーをかけ、時間を浪費させるようにエリートモブの投入とダメージ半減フェーズ。


ここで冷静さを失ってしまえば思うつぼだ。


「大丈夫ですよ倒せます!」


消え掛けそうな闘志の炎を再燃させる!

戦いの場をうまくコントロールするのも主に盾職の人がやることが多い。

最前線で踏ん張り状況を把握しコントロールするのが醍醐味だ。


ディスティニーフェアリー界トップの”要”がそういうのだ。

後は信じて現在いまやれる最大限を発揮するのみ!




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