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あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第四章 魔王城侵入クエスト編

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ネームド討伐

宜しくお願いします。




 「釣りますか?」


 「いや中央だと周りの雑魚湧きがめんどそうなので、あの位置でやりましょう。少し引っ張り出すので皆さんはその奥へ。」


 きんぐさんが強化バフを自身にかけ、ウイリーに向かって駆け寄りヘイトスキルを行使する。


 『愚かなる侵入者は排除する』

ウイリーが2本のライトサーベルを抜き敵意を剥き出しにきんぐさんに襲いかかる。


 それを確認した皆は激突する二人の横を回り込むようにウイリーの元居た奥へと移動し陣取る。しっかりとウイリーへ、ヘイトを与えた事を確認したきんぐさんから皆に攻撃の合図が出される。それを確認した皆がウイリーへ攻撃を開始する。最初は様子を見るようにゆっくりと徐々にギアを上げていく。ロックスもいつもの最効率ダメージを与えるゾーンへと移行する。


ーシャープシューティングー

蒼月さんが、お決まりの高ダメージ貫通攻撃の最大タメで高ダメージを与えたときだった。監視兵長ウイリーのキングさんに向けられていた赤い敵意剥き出しの眼光の行方が蒼月さんを捉えた。


『飛び道具とは小癪な!』


キングさんと対峙していた監視兵長ウイリーの姿が消えたのだった。次に気が付いたら一瞬にして蒼月さんの背後に転身して技を繰り出す監視兵長ウイリー。


ー阿修羅閃空嶄ー


ザッパアアアアアンっとけたたましい衝撃音を響かせながらそれは蒼月さんに放たれた。

一気に蒼月さんのHPが持っていかれ、静かに倒れるその姿に皆の視線はくぎ付けになり、一瞬思考が停止する。初見の見たこともない技程恐ろしく、背筋の凍るものはない。


 蒼月さんを倒した監視兵長ウイリーはまたきんぐさんめがけて2本のライトサーベルを振りかぶる。


 「ちゃまさん蘇生アイテムで!」


 「了解」


 再び対峙する兵長ウイリーにヘイトスキルを行使し、しっかりとタゲを取りつつPTが安定するように耐えるきんぐさん。

そう、この状況では、アイテムでの蘇生に時間はかかるがヒーラー以外で蘇生を実行するのがセオリーだ。もしヒーラーが蘇生している最中に予期せぬ大技で盾へのヒールが足りずに倒れることになるとそれこそPT決壊になってしまうからだ。このPTであれば盾役のきんぐさんとヒーラーのやんやんさんが健在であれば、いくらでも立て直せるのだ。


 蒼月さんも無事に攻撃に加わりクレイジーギアのPTの攻撃が加速しmax火力が火を吹く。

監視兵長ウイリーのHPも一気に削れていき50%に差し掛かろうとしたところできんぐさんより皆に警戒指示が飛ぶ。


「半分で何が来るよ!」


 その時監視兵長ウイリーが警笛を響かせながら叫んだ。


 『部隊長マリ、ユリ出合えー!』


 するとどこからともなく大弓を構えた弓部隊長マリと、大杖を振りかざしながら魔法をぶっ放してくる魔法部隊長ユリが現れたのだ。先程飛び道具が、どうのと激怒していたのはどこのどいつだと言いたいが出て来た敵はやるしかない。多分皆がそう思ったはずだ。


 〔綾音、俺が弓は倒すから魔法使いを他で始末させろ〕

 (わかったロッくんも無理はしないでねー)


「弓は私が処理するのでラ王さん魔法使いをお願いします。」

「了解」


颯爽とターゲットを変えて弓部隊長マリへと投げナイフでヘイトを取りつつ攻撃を自身に向かせるロックス。

きんぐさんからタゲをロックスに切り替えて攻撃を仕掛けてきたそれをー暗雲転身ーで捌き背後に転身し潜り込むロックス。

物理主体の敵は、格上のネームドだろうがロックスにとってはカモネギでしかない。


 他のメンバーも弓はロックスにまかせておけば問題無いと判断し、ラ王無双さんと他で大杖の魔法部隊長ユリの殲滅を急ぐ‥


「この二人もネームド扱いかな?」


「ドロップ期待!」


確かに固有の名前を冠しているのでネームド扱いの可能性は高い。怒涛の連撃を入れつつ遊撃隊長マリの攻撃を捌きながらもすでにロックスの方はもう殲滅間近だった。ここでちゃっかりロックスは、弓部隊長マリにスティールを試みる。よし成功だ。やはりネームド扱いの様だ。


スティールとは、ドロップ抽選とは別に強制的にアイテムを強奪するスキルで、本来は低確率で成功するスキルだがロックスにかかれば100%だ。


あっという間に弓部隊長マリの殲滅に成功したロックスは、次なるターゲットを魔法部隊長ユリに切り替えて飛び込んでいく。

ロックスを攻撃に加えたこちらも一気にHPを削っていく。瀕死状態の魔法部隊長ユリにちゃっかりスティールを決めるロックス。


 〔綾音、ドロップに期待していいぞお宝ゲットだ。〕

 (やったねロッくん!)



 隊長を殲滅させた皆はターゲットを監視兵長ウイリーに切り替え最後の仕上げへととりかかる。時折蒼月さんのシャープシューティングに反応して監視兵長ウイリーが飛びかかるが、一度見た技を何度も食らう蒼月さんではないので落ち着いて緊急回避を織り混ぜて捌いていく。一気に監視兵長ウイリーのHPも削れていき、残り10%に差し掛かろうとした所で、きんぐさんがパーフェクトプロテクを発動させる。


「最後の仕上げへと行きますか。奥義ブッパで!」


ロックスもちゃっかりスティールを決めてー残影乱舞ーを発動させる。皆のスキルの相乗効果で一瞬でその最後のHPを削り切り監視兵長ウイリーもゆっくりと倒れて行くのだった。


「お疲れ様でした。」

「経験値ウマウマ」

「ドロップ期待!」


 皆で無事に未討伐のネームドを倒しきった事に安堵する。

この後はさぁお楽しみの時間だ。経験値も美味しく皆レベルが二つ程上がってロクスは、95lv一番乗りだった。


「ロッくん!95lvおめでとう!」


「ありがとうございます。」


そしてロックスは先程スティールした監視兵長のライトサーベルを装備して見せる。


「えええええええ!それは!」


たった今激戦をしたばかりの監視兵長ウイリーの装備してた光るライトサーベルを、ロックスが装備したのに驚きの眼差しを向ける皆であったが、その後のロックスのセリフに目をさらに見開くことになる。


「今しがたの取れたてです。他の人の分もゲットしたのでとりあえずやんやんさんに渡します。」


皆の視線がやんやんさんに集まる。


お付き合い頂きありがとうございました。


よろしければ評価、イイネも宜しくお願いします。

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