表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第四章 魔王城侵入クエスト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/65

勝利の余韻

よろしくお願いします。



 デスタイラントの討伐後、倒れたままになっていた二人を起こす。

強制帰還される前の120秒以内であれば、蘇生可能なのだ。


「すみません、すぐに起こせなくて」


やんやんさんが、不甲斐なさそうに謝罪するもあの状況では仕方ない。


「いえいえ、凌げなかった自分が悪いんで、それにあの状況でしたからね。でも自分もクエストは進みました。ありがとうございます。」


どうやら倒れたままの二人もその場にいたので、クリア認定はもらえたようで、魔王城侵入クエストがみなまた一つ進んだ。


皆が壮絶な激戦を振り返って、感慨にふけりながら一旦休憩にしてその場に座り込んだ。



そしてお楽しみのドロップ確認。


武器:『破壊者の鉄拳』


アクセアリー:『破壊者の腕輪』


MVP報酬:アクセサリー:『雷神の耳飾り』


 武器から見てみるとどうやら、ナックルのようで格闘家の専用装備のようだった。攻撃力20%UPという破格の効果がついてるようだった。これは、装備できるものがPTにいないため後日市場での売り上げを分配となった。おそらくとんでもない金額になるであろう。


次のアクセアリーだが、防御力20%UPと体力20%UPという破格の効果がついてた。

これは満場一致できんぐさんにと言う事になった。


そしてMVP報酬

アクセサリー:『雷神の耳飾り』

アップデートで追加されたイヤリングの部位だった。

その効果は攻撃力20%UPとクリティカル率20%UPという破格の効果がついていた。

これも満場一致でそのままロックスにということになった。


今後も共に攻略を進めていく仲間が強くなるのは、頼もしくもあり喜ばしい事でもあるので皆でこの勝利の報酬を心から喜んだ。


「いやー熾烈を極めましたねー。」


「全てが、初見でしたからね。手汗がやばいですw」


「今までで、一番の激戦でしたよね。」


皆が今終わったばかりの激戦を制した事による喜びと感想を露わにする。

次にやったら、もっとスムーズに行けるだろう。今回のこの激戦の情報は非常に大きい。

全ての行動パターンに対して、粗方対策がうてるからだ。それは非常におおきいものだ。


来る攻撃がわかっていれば、前もって対策することは、一流のプレイヤーなら常だ。


「今回参加させていただき本当にありがとうございました。 それと・・・」


ちゃまさんから、誘ってもらったお礼とこの情報についての取り扱いの相談があった。

少し言いにくそうにちゃまさんは、続けた。


「途中参加の飛び入りみたいなものでクリアさせていただいたような物ですが、この情報を後悔してもよろしいですか?」


「「「全然問題ないですよ」」」


即答だった。このデスタイラントの情報は決して軽いものではない。皆がこの日まで積み重ねてきたものがあることを知っている。このディスティニーフェアリーでもトップを張る人達だ。これまでに費やした膨大な労力があってこその現状があるのだ。


 情報を収集するちゃまさんだからこそ、その大変さが身に染みてわかっていた。自身も絶え間なく積みかねた今があるのだ。


クレイジーギアのメンバーの心の広さに。その大きさに改めて感謝の言葉を述べるのであった。


後日見たメンバーの話では、デスタイラントの情報の所に『Special Thanks : クレイジーギア』の一文が添えられてあったとのことだった。


その凶暴なる攻撃に対して、有効と思われる対策も書かれてあった、これにより後発で行く人たちは、もっと楽に攻略が出来るようになるかもしれない。その情報のありがたさを私たちは忘れてはいけないのではないだろうか。


 しばらくの歓談の後に、このに先に進むかどうかの話になった。先ほどの激戦の後なので一旦はここで今日は引き上げようと言う事になった。次はここのボス部屋に寄らなくてもいいので、皆少し気が楽になるように感じた。だが同時にここのボスでもこれだけ手こずったのだから、この先に待ち受ける試練に肝を冷やす者もいるだろう。


 その一人が彩音だった・・・

(ロッくん・・・・もうこれ以上は・・・)


彩音は力弱くロックスに呼びかけるが、後に言葉が続かなかった。いや、それ先の言葉を迷ったのかもしれない。先ほどの素晴らしいPTでの連携に感動し、信頼できる仲間との行動は、彩音自身すごく楽しくきっと心に残り続けるものになるであろう。しかしロックスに万が一の事があるかとおもうといてもたってもいられないのだった。


 しばらくの沈黙の後にロックスが言葉を紡ぐように語り掛ける。


〔楽しかったなぁ・・・お互いの全ての力と力のぶつかり合い。伸るか反るかの一瞬に全てを賭けてぶつけ合う。痺れたよなー。これが俺なんだ。この戦いの中に身を置いてこその俺の存在価値を感じた。〕


(それだけじゃないよ・・・私にとってはそれだけじゃ・・・)


 お互い言わんとしてることは、わかっているのだ。わかってるだけに言わずにいられないものがあり、言えない事もあるのだ。何やら書いてて矛盾してるが、そういうものではないだろうか。


 しばしその沈黙をもって魔界研究所を後にしていたら、ちゃまさんから声が掛かった。

少し時間とっていただきたいとのことで、待ち合わせの場所に向かう。


 「すみません呼びつけてしまいまして。先ほどはお疲れ様でした。」


 「いえお気になさらずに。お疲れさまでした。それで話とはなんでしょうか?」


 「先ほどのデスタイラント戦の事なんですが、少々気になったことがありましてね。私は性格上気になったことは、どうしても確認せずにはおけない性質(たち)でして・・・」


 〔まずいな、彩音適当にごまかしておけよ、装備のおかげとかで。〕


ロックスには思い当たる節があった。きっとちゃまさんは、なぜあの時一番に動けたかが、知りたいのであろうと・・・



 「な・なんでしょうか・・・?」


 「あのデスタイラントの電撃を全員が食らった場面でですね。一番早く動けたのがロックスさんでしたよね?」


 「そ・そうでしたっけ?夢中であまり覚えてなくて。」


 「ハイ。私の予測では一番早く動けるのは、耐性の高いきんぐさんだと思っていたのですよ。それよりもはるかに速く行動に移りましたよね。あれだけが私にはどうしても気になってしまいまして・・・。」


 ロックスは、やはりか・・・と思うと共に、ちゃまさんの好奇心?探求心?の塊のような人に接するのはやばい気がしていたのだ。


 「それはですね。気合ですよ!」


 「気合!?気合ですか?・・・そうですか・・・って。ロックスさんがそんな冗談いう人とは思ってもおりませんでした。アハハハハ。」


 「アハハハハハ・・・」


〔おい彩音・・・どうするんだよ・・・〕

(わかってるって。ちゃまさんってなんだかいい人みたいじゃない?。だからちょっとからかってみただけ。)


 「で?・・・」

さらにちゃまさんの追及は続き、その眼の奥に宿す炎のような追及心は消えてくれなかった。


 「そうですね、装備に秘密があります。それ以上はトップシークレットです。」


 「そうですかー。そう言われるとこれ以上は野暮ですね。」


そうなのだ。MMORPGにおいて他人の装備を深く追及することはマナー違反なのだ。

誰しもいいアイテムは欲しいそして装備やアクセアリーの組み合わせで思わぬ効果を発揮するものがあるが、その情報は簡単に渡せるものではないのだ。それこそ収集にも膨大な労力がかかるし、自身の装備内容を明かさない人の方が多いのだ。


 「本日はロックスさんの素晴らしいPS(プレイヤースキル)をまじかで拝見できて光栄でした。今後ともよろしくお願いします。」


 「こちらこそよろしくお願いします。」


 


 ちゃまさんの目の奥の炎は最後まで消えなかった・・・







お付き合い頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ