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あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第四章 魔王城侵入クエスト編

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黄昏クイーン

よろしくお願いします。





  「さぁ皆さん準備はいいですかね。行きます!」

盾役のきんぐさんが確認後、緊張した面持ちでゆっくりと祭壇に向けて足を進める。


 するとゆっくりと棺が開き始め、何やら怪しげな香りが漂ってきそうな紫色のもやが、棺より溢れ出す。

その後に月明かりに照らされ、煌びやかな黒髪を掻き揚げながら、真っ赤なルージュに真っ赤なドレスに身を包んだ黄昏クイーンが深紅の瞳をこちらに向けた。


 一瞬ごくりと全員が固唾を飲むようにその露わになった姿に全員の視線が集中していた。



 ー今宵の生贄になるハンターは何処かー


 黄昏クイーンが妖艶に微笑みながら祭壇から降りてきた。

それは幾多のハンターを屠り去ってきた自信に満ち溢れたように堂々とした歩みだった。


並みのハンターなら思わず後ずさりしそうなその雰囲気だが、こちらも百戦錬磨のPTで、数多のボスを討伐してきた自負がある。


 きんぐさんが一気に踏み込み黄昏クイーンに切りかかる。

まずはしっかりときんぐさんがヘイトスキルを回していき黄昏クイーンのヘイトを固定させる。

その間は、他の皆はスキルを使わないように静かに待つ。

しっかりとヘイトが固定された手ごたえを感じたきんぐさんが、号令をかける。


 「さぁ皆さんやっちゃってください。やんやんさんフォロー頼みます。」


 その声を待ってましたとばかりに、皆が一斉に攻撃に移る。

ロックスも意気揚々と飛び込み黄昏クイーンの背後に回る。

最初は、ゆっくりと攻撃していき、段々ギアを上げていく。

ロックスもいつもの高火力パターンに持ち込み小気味良くクリティカル音を響かせ、クインのHPをゴリゴリと削っていく。

蒼月さんのシャープシューティングが火を噴く。


 それに伴いクイーンの攻撃もギアが上がってくる。


 ー小賢しいハンターめ、我が足元に屈せよー

 ーブラッディーバインドー


 ここでクイーンが怒りの表情と共に、盾役のきんぐさんのスキルを封じてくる。


 「一旦攻撃よわめで!」

盾役のスキルが封じられてるので、火力陣は攻撃スキルを抑える必要が出てくる。ここでガンガン後衛が打ち込むとタゲが移りPT崩壊の要因となる。

盾のダメージ軽減スキルも封じられるのでヒーラーのサポートも盾のHPをしっかり確認しながら回復させなければならない。


スキルが封じられてもさすがはクレイジーギアの盾のきんぐさん、危なげなく凌ぐ。

もちろんやんやんさんのヒーラーとしてのサポートのコンビネーションがあって成り立つものでもある。


 きんぐさんがスキルを打ち始めたのを確認し、ロックスもまたハイドからの心臓一刺し連打で、火力パターンへ移行する。


 さすがは、フェアリー界のトップギルドのPTだけあって、すでにクイーンのHPもすでに70%まで削れている。


 「この勢いだとすぐに50%行きますね取り巻き召喚注意です!」


後衛のちゃまさんから、皆に取り巻き召喚の注意喚起が入る。

取り巻きが召喚されたら落ち着いて各自が自分の役目を的確に遂行しなければならない。

取り巻きをうまく処理できなくてそこから崩れるというのが、ボス討伐での失敗の一番の要因でもあるからだ。


皆もさすがというべきか、90レベル以上なので、驚異の速さでクイーンのHPを削っていく。


 ー小癪なハンター共め、眷属よ出でよー


黄昏クイーンのHPが50%を切り堪らず取り巻きのレッサーバンパイアを召喚する。

この取り巻き立ちも放置するとスキルを封じてくるので、速やかに処理しなくてはならない。


ここで盾一人にタゲが集中するときつくなるので分散させなければならない。


ーグラビティフィールドー

ちゃまさんが、モブの移動速度に負荷をかけるフィールドを繰り出し、召喚されたレッサーバンパイアを鈍足化させる。


ーラウンドインパクトー

拳闘のラ王無双さんが、範囲攻撃で召喚モブのタゲを引き付ける。


ーヘルファイアータワー

ちゃまさんが集まった召喚に中規模高火力の魔法攻撃を放つ。

その轟々と燃え盛る火柱にラ王無双さんが、レッサーバンパイアの群れを誘導する。

ー千矢百夜ー

蒼月さんが範囲攻撃の弓の雨をレッサーバンパイアに降り注ぐ。


鮮やかなほどに連取のれた一連の動きは見てても気持ちいい。

あっという間に召喚されたレッサーバンパイアの群れを殲滅させる。


(わぁーみんなすごいねー鮮やかだねロッくん)

彩音もきらきらした目で、一連のギルメンたちの行動を称賛する。


ーヒーリングフィールドー

速やかな召喚モブの処理を終えた皆を労うように、やんやんさんが皆のHPを回復させる。


 「いいペースです、次の20%に狙いを定め高火力スキルを調整してください。

尚30%に回復するまでは、無敵なので、そこからぶっぱで!」


ちゃまさんから、次の最大の山場に向けた的確な指示が飛ぶ。


黄昏クイーンは残りHPが20%を切ると広範囲の吸血フィールドを展開させる。

これには、有効な回避手段が無く、HPが吸収されるのに耐えつつクイーンの超回復速度を上回る超火力で削り切るしかない。


 その山場は、すぐに来た。


 ーやるではないかハンター共よ、これで終わりだ!ー

 ー永劫なる血の宴ー


 特大範囲の赤く不気味なフィールドが黄昏クイーンを中心に展開される、それは黄昏クイーンの移動に伴って追随するので、場所を移動しても回避不可なのだ。


 すぐさまにヒーラーのやんやんさんが、皆のHP現象を食い止めるべく回復フィールドを発生させる。

 ーヒーリングフィールドー



 だがここでアクシデントが起こる。




 ボス討伐のPT崩壊の要因の一つでもあるタゲ飛びである。










お付合いいただきありがとうございます。


MMORPGに触れた事のない人も、この物語を通して少しでも体感頂けたら幸いです。

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