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あたしのアサシンがとんでもない件  作者: おにまる
第四章 魔王城侵入クエスト編

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小手調べという名のボス討伐

よろしくお願いします。



 

 (ロッくん、今回の人なかなか感じの良い人だね。)

〔そうだな、それにあの様な人はMMORPGでは貴重なんだぞ。〕

(そうなの?どういうところが?)

〔彩音みたいな右も左もわからない人は、普通はあのような人が作ったサイトを頼りにゲームを進めていくから、その情報サイトがあるかどうかでもゲームの盛り上がりも左右されるんじゃないか?。〕

(そうなんだねー確かに情報収集やデータベース化等大変そうだね。)


 そうなのだ、MMORPGにおいて攻略サイトや情報サイトは、必要不可欠なもので、

気になるゲームや、新作ゲーム導入時等は、必ずと言っていいほど一度は、見に行くものである。


またそのような優良サイトが多いゲームほどプレイヤーも多い傾向にある。


クレイジーギアのメンバーも、ちゃまさんのサイトには、お世話になってるようで、それが縁できんぐさんや、やんやんさんも懇意にしているようだった。


「ではまずは、アルカンダ地下遺跡のボスの黄昏クイーンの情報は、皆さんご存じですか?」


クレイジーギアのメンバーもまだ未討伐のボスのようで、ロックスも未だ討伐はしていなかった。

まぁロックスは、黄昏クイーンのドロップが後衛向きの物ばかりなので、興味がないというのが一番の理由だった。


「私たちはまだ、未挑戦ですね。ロックスさんはどうでしたか?」


「あ、私もまだ未挑戦です。」


やんやんさんから急に振られて、彩音のいつものあわわ感がロックスにとっては、おかしくもあり、もどかしい所でもあった。

〔いい加減、落ち着いて欲しいものだが・・・〕

(・・・・)


「では、簡単に私から説明しますね。」

「「「先生お願いします。」」」


なぜかクレイジーギアのメンバーからハモった返事が返ってきて、どうやらいつものお決まりらしい。


 黄昏クイーンはレベルは80で、攻撃力は大したことなく、HPが50%で取り巻き召喚とHP20%で超自己回復フィールドを発生させると言う事だった。

その自己回復フィールドが厄介で、吸血鬼にちなんでか、こちらは少しずつHPを吸い取られるのに、クイーンはぐんぐん回復していくというものらしく、その回復は削りきるか80%まで回復したら治まるというもので、これが敬遠される一番の理由でもあるらしい。

人呼んで吸血フィールド。全員のHP管理をしっかりしつつも最大火力で削らないといけないという。

非常に厄介な攻撃特性を持っており未だ未討伐のようだった。


「以上のことでわかるかと思われますが、この20%の超回復フィールドを超えきるほどの圧倒的火力がないと削っては、回復のループで、実質討伐不可になります。」


「先生その回復フィールドは、倒すまで続く?」


「いい質問ですね。実はこの黄昏クイーンは討伐実績が未確認で、私もその回復フィールドで撤退を余儀なくされた経験がありますが、おそらくは10%まで削れば、いつものボスの激怒状態で治まると思われますが、未確認です。」


「ロッくんの火力に期待!」


「ですね、このPTなら行けると私は思っています。」


 吸血フィールド対策に火力UP系のバフアイテムと回復アイテムを各自持参することにし、未だ未討伐というボスの討伐に向けて皆のボルテージは最高に上がっていくのであった。



アルカンダ地下遺跡を皆で最奥を目指し、進むことにした。

大型アップデートが来るまでは、最難関のダンジョンだったが、全員レベル90以上になり今となっては全てのモブがワンパンのただ先を急ぐだけのダンジョンとなっていた。


 このようにレベルが上がり今まで苦労してきたダンジョンが楽々進める事で、皆自身の成長を確認でき、ここがまたMMORPGの楽しみの一つでもある。


 ダンジョンに入ると、まだ適正レベル前程のハンターが、PTを組んで狩りをしていたりする。

PTの近くを高レベルが通り過ぎるときは注意しないといけないことがある


そこで狩りをしてるハンターのレベルや状況をすぐに見分け、モブをトレインして擦り付けたりしないように手前で止まって処理をする。

魔導士などが大魔法でモブを大量にやっていたり、忙しそうにモブを釣ってるPTには、おみやげと言ってモブを倒さずに持って行っても喜ばれる時があるが、状況をしっかり見届けてSorryエモやThanksエモを掛け合ったりといった軽いコミュニケーションを取ったりするのも大切な事だ。


 自分たちが強いからと言ってやり放題やっていいという訳では無い。周りでやってる人達も自分たちと同じような人がプレイしてることを忘れてはいけない。それがMMORPGだ。


 特にギルドで動いてるような時ほど注意が必要だ。そういった行為で皆のギルドに対するイメージが変わってくるからだ。


また、そういう狩りをしている光景を見ると当時を懐かしく思い出したりする。


 「ここもギルドで、よく狩りに来ましたよねー。」

 「やったやった。きんぐさんを倒すつもりで釣りして擦り付けてたw」

 「やってましたねー。」

 「きんぐさんとやんやんさんのセットだと、全然くずれないんだもんw」

 「それは、みなさんの殲滅が速いせいじゃ?w」


 そんな当時を懐かしみながら進めていくうちに、すぐに最下層までやってきた。

ベオウルフはさすがに狩られているだろうと皆で、予測はしていたので、そのまま覚悟を決めて黄昏クイーンのエリアに足を踏み入れる


そこは月明かりの夜の墓地の様な光景で、一切のモブがいない静けさが一層不気味だった。

その奥の祭壇の様な上段に豪華で煌びやかな大きな棺が誰の目にもわかるように静かに置いてあった。



 「皆さんこれ以上近づくと反応しますので、戦闘準備をしましょう。」


 真剣な表情のちゃまさんの指示で、皆が一一斉に戦闘準備のバフや強化スクロールをかけ始める。


〔さぁお楽しみの時間が始まるなー〕

(ロッくん無茶はだめだよー)


 彩音は一気に迫りくる緊張感に手を握りしめてモニターに顔を寄せた。

それを横目に対照的な笑みを浮かべ今にも飛び掛かりそうなロックスが、虎視眈々とその時を待つ。



 さぁ黄昏クイーンの初討伐のログを無事にフェアリーの世界に轟かせることができるのだろうか。








お付き合い頂きありがとうございます。

イイネ等下さると筆が進みます。( ゜д゜)クワッ


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