魔界探索
よろしくお願いします。
「なにその究極のしばりプレイ」
「そ、そうなんです、だからロッくんを死なせたら終わりなんです!」
普通に考えたらありえないことを彩音に聞かされ、ギルメン一同
動揺の色を隠せないが、本人がそう言っているのだから仕方ないということで
とりあえずその方向で組んでくれるとのことだが、万が一死んでもすぐ引退は
しないようにと釘をさされた。
やはりここのギルドの人たちは仲間の意思を尊重してくれるいい人達ばかりだった。
それから夜になりギルメン一同で魔界探索を行うことになった。
先行していってる人達によればいきなり魔王城には行けないらしい。
魔界エリアのクエストをいくつかクリアしないと入れないようだった。
(ロッくん魔界の事はなにかしってるの?)
〔いやアップデート前までの公開情報しか知らない。〕
(ロッくんも未知の領域なんだね・・・)
〔そうだな、一寸先は闇だな。〕
(・・・・魔界行くの・・・やめようか?・・・)
〔あのな、こういうのがゲームの醍醐味だろうが。〕
なんでもかんでもわかってたら面白くないし、未知の領域の探索ほど
面白いものはないんだと、今まではチュートリアルだと思えと
ロッくんに説教されて彩音は意を決して仲間と魔界に乗り込むことにした。
今までがチュートリアルで、ここからディスティニーフェアリーが始まる。
「とうとう魔界に来ましたね、皆さん覚悟はいいですか!?」
「どんとこい!」
「魔物は全て殲滅する。」
「おなかすいたら料理は持ってきましたんで!何なら魔界の獲物を素材に料理します!」
・・・・・クッ・・ククク・・・
皆の反応とは違って一人薄ら笑いを浮かべてる者をロックスは見逃さなかった。
やはり・・・あいつは・・・
クレイジーギアのメンバーでいくつかのPTからなるレイドPTを組み、
別れながら魔界を探索することになった。
皆魔界に入りまずはNPCよりクエストを受領する
まずは簡単な収集クエストの様なのでPT毎にクエストをこなすことにした。
「ドロップ主はこの魔物であってる?」
「たぶんこれで間違いない。」
皆で討伐対象や、ドロップ主を探しながら魔王城に入るためのクエストをこなしていく。
「敵のレベルが高くなってきたね」
「硬くてタフすぎるね。」
「この先は少しレベル上げないと無理かも」
まだ皆アップデート初日で80レベルのままだった。
クエストをこなして魔界を突き進むにつれ敵はすでに90レベルになっており
雑魚すらも討伐に危機を感じるほどになっていた。
そして皆一様にクエストをこなして、これはやばいだろうという壁が来た。
魔界エリアの樹海の奥地に住むといわれている
フィールドボスのオークロード討伐
「オークロード」レベル93
「どうしましょうか?この先はレベルを上げてからでないと厳しそうですが。」
「さすがにこのままいくのは無謀なので一旦ここまでにしましょう。」
きんぐさんとマスターのやんやんさんからの提案により一旦はここまでにして
レベルを上げてからオークロードに挑もうと言う事になった。
後は各自で探索するのは自由ということで解散した。
「魔界エリアはPvP可能エリアなので、探索する人は気を付けてください」
そうなのだ、PvP実装により、PvP専用のルームと魔界エリアはPK可能エリアになっている。
血気盛んな輩はどこのゲームでもいる、フェアりーにも始まった当初からPvP重視と謳ってメンバーを募集してるギルドもあるので、初日とはいえ油断は禁物だ。
(ロッくんどうしようか?)
〔レベル上げついでにうろつくか。〕
(大丈夫かな?)
〔俺一人なら逃げるのもどうとでもなるから安心しろ〕
ロックスに窘められ彩音はロックスに任せることにした。
まぁもともとPvP向きの職であるアサシンなので、
一人で行動する方が逃げるのも躊躇なく動きやすくはある。
ハイドできるアサシンに逃げられたら追うのはまず無理だろう。
魔界エリアでPVP可能とはいえ、PVP機能をONにしてないと
プレイヤーは攻撃できない使用なので間違って攻撃されることはない。
よって攻撃が飛んで来たら間違いなく故意か、明らかなPvP上等の
プレイヤーなので反撃するか撤退するかを即座に判断する必要がある。
とりあえずロックスはオークロードのいる樹海を探索することにした。
(ボス見つけても行っちゃだめだよ?)
〔少しくらいならいいだろう?〕
ふくっれつらの彩音を横目にロックスは鼻歌交じりにオーク達をバッサバッサとなぎ倒していく。
オークは攻撃力は高いが物理攻撃主体なのでアサシンにとってはカモでしかない。
高確率のクリティカル攻撃とその攻撃速度をもってすればいかに高レベルオークといえど
今のロックスの敵ではない。
さすがにPvP可能の魔界エリアの特典なのか経験値もかなり優遇されてて
それまでのエリアの2倍の経験値が設定されてあるようだ。
早くレベルを上げたかったら魔界で狩りするのが手っ取り早いだろう。
無心で狩り続けること一時間ほどするとレベルアップの通知が来る
さすが魔界だ経験値の上りが半端なかった。
そのうちここのオークエリアはアサシンだらけになるんじゃないだろうか。
ロックスもあまりにテンポよく狩れるのでついつい奥地まで来てしまったようで
気が付くとそれは目の前にいた・・・・
そうオークロードだった・・・
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