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敵
~学校屋上~
「あ~あ~…帰っちゃった…上からの任務なのに…」
はあっとため息をつく男のもとに1本の電話がかかる。
「はあ…なんで帰還したんですか?」
「別に…ただ面白そうかなと」
電話の向こうから少し浮かれたような声が聞こえてくるが俺は聞く。
「上にはどう報告するおつもりで?」
「それは理事長にですか?」
電話の向こうからそう問いが返ってくる。
「いいえ」
「そうですね…あの方には報告しないでおきましょうか」
その言葉に屋上の男ははぁっとため息をつき言葉を出す。
「なら俺はマーキングだけしろってことですか…」
「貴方の能力なら簡単でしょう…私は少し外します」
その言葉を最後にその電話からは何も音が聞こえなくなっていた。
「はぁ…面倒な役目だ…なんで俺がおもりを…」
男は狙撃銃をネアたちの方に向ける。もう少しで建物で見えなくなるというところ。
「植物支配」
その詠唱の直後引き金を引く。
発射された弾丸ではない何かが数十キロ先のモノにヒットするがそれにモノが気づいていることはない。
「魔力の種は生命力を奪い俺に送り続ける。微量だからこそ気づかれない発信機となるわけだ…」
狙撃銃を片付けた男はその屋上から去る。
「140年越しの大戦争がはじまるまでそう長くはない」
男はそんな言葉を吐き捨てた




