難戒
「私の能力を分かっている用ですね」
戒魔は俺に問いかけつつも防御に徹している。
「まあ…ある程度予測はできる」
今までの戒魔の攻撃…そのすべては法則性が全くない自由な攻撃。裏を返せばすべての常識が全く通用しない。{難戒}は解くことは難しい問題をさす言葉をわざと。それをわざわざ詠唱に加えているということは絶対に説かれないような能力であるということ。だが俺にはわかる。その能力の本質は{法則性がない}ということ。つまり…
「お前は、この世界に存在するすべての法則を操ることができる」
俺の言葉に戒魔は不気味に笑う
「正解です…この問題を解いた人はあなたを含め2人しかいません」
まあ、解かれたとしても問題はありませんと戒魔は付け加え、銃を闇の壁に向かって向ける。
「法則無視:拒絶」
詠唱を変え、闇の壁に向かって弾丸を放つ戒魔。その弾丸は闇の壁に大きな穴をあけた。
「?」
だがその穴から戒魔が出ていく様子はない。代わりに戒魔は例の光る弾丸を1発外に向けて撃つ。
「あとはまかせるとしましょう」
戒魔は銃をしまうと手を上げ、その手でこぶしを作る。そしてその手を開くときにはその中に何やら玉が握られていた。
「帰還」
玉を地面に投げると光で視界がふさがれた。そして光が収まった時には戒魔の姿はなかった。
「逃げられたか…」
だが今だけは好都合だ。
「さて…あいつらが着地するまではここで待機だな…」
俺は空いた穴から空を見上げながらつぶやいた。




