攻防戦
「ネア!」
俺がネアに合図するとネアは持っていた槍を戒魔に向かってなぎはらう。
「空間支配」
俺の詠唱にその斬撃は具現化し、戒魔に向かって飛んでいく。
「難戒:地盤変化」
だが戒魔の詠唱が聞こえた瞬間、彼女の前に土でできた壁が出現し斬撃を相殺した。だが崩れる壁の向こうの暗闇から銃口が光る。
「難戒:速度・威力操作」
その銃から発砲された弾丸は音速すら超えるスピードで飛んでくる。魔力の防御壁で防ぐが、防御に魔力を持って行かれるので攻撃に移れない。
「まずいな」
それに加えてこの戦いはあいつが先手を取った。他にも学校の連中がいるかもしれない以上下手に動けない。
「引くのがベストだが…どうする」
俺の横でネアが言う。
「ああ…俺もその意見には賛成だ。だが」
前を見るとリロードを終えた戒魔がまたもや俺たちに銃口を向けている。
「7発リロード」
ネアは俺にそう言い残し、モノと同じく弾丸をさばいていく。
そして俺は戒魔が6発目を撃ったその刹那、一瞬で戒魔との距離を詰める。それに対して戒魔は平然と俺を狙い最後の一発を撃つ。だが、その弾丸はモノが後方から張ってくれた魔力防御壁で防がれた。
「なかなかですね」
戒魔はそうつぶやいた瞬間、銃口を下に向けのけぞる。
「難戒:重力・強度・弾数操作」
俺が攻撃する直前にその詠唱をした戒魔は銃を握ったまま地面に立て、体をひねり俺の顔面に向かって足蹴りを飛ばしてくる。俺がその足蹴りを受け流すと、それを利用し彼女は1mほど飛び、残弾がない銃をこちらに向ける。
「ですが…残念です」
その一言を放った刹那彼女が引き金を引いたその銃からは8発目の弾丸が射出された。




