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悪魔のささやき
「で?」
最初に沈黙を破ったのは鈴だ
「ああ…すまん彼方…席を外してくれないか?」
俺がそう言うと彼方は首を傾げ頭にはてなを浮かべている。そんな彼方を見て鈴は、ちょっといいかしらと彼方に近付き、耳元で何かをささやいている。
「?」
俺がその光景を見ているとみるみる彼方の顔は赤くなっていき…
「そうだったんですね…」
とドン引きの表情を浮かべながらいそいそと彼方は部屋を出て行ってしまった。
「一体何を話したんだ?」
俺はそう鈴に問うが鈴は
「別に?」
そんなことを言って答えてくれない。
「で…私に何か言うことがあるんじゃないの?」
「ああ…なんでわかったんだ?あの薬の事」
正直あのタイミングで薬を見つけれたのは何かしらの理由があると思ったのだ。
「ああ…あの時能力ですべてのものが止まってたの。時空支配だっけ?あの時私焦りすぎてあなたの寮のドアを吹っ飛ばしそうになったのよね…」
おい聞いてないぞそんな話 どうりでドアの傷が増えてるわけだ
「そんな時あの薬しか…いや、あの薬が落ちてきたのよ…すべてのものが止まっている世界で」
なるほど…確かにあの薬は耐性があるのか…
「さすがは元Sクラスだな」
俺がそう言うと鈴は自慢げに俺の部屋を出て行ったのだった。




