雨痕に残る暴食の影
~寮~
「で?どういうことなの?」
そう鈴は俺に問いかける。
「本当ですよ!ちゃんと説明してもらいますからね!あの子のことも!」
ベットに横になって眠っているモノを指さして俺を問いただす彼方。こうなった以上どうするべきか…今{事実改変}を使ってもな…
俺は渋々モノのことを伝える。
「モノは…」
そうして俺はその言葉を言う。
「モノは…戒の子だ」
ただそれだけ。ただそれだけのはずだった…
「彼方と鈴は、能力者がこんなに堂々と暮らせるのは何でか知ってるか?」
俺のその問いに彼方は首を傾げるが、鈴は何かを察したようだ。
「昔…大体140年ほど前か…?そこまでは無能力者が能力者を抑え込んで暮らしていたんだよ」
俺はモノを見る。
「そこで能力者の中で最強と言われた7人を中心にあるとき能力者による反乱がおこった」
二人は俺のことに真剣なまなざしを向ける。
「その7人の中の一人がモノだ」
俺の言葉に2人はほんの少しだけ動揺を見せたが、鈴が口を開く。
「その7人の集団って…大7戒のことでしょ?」
「さすがに知ってるのか…まあ、こいつがモノ{1}暴食のモノだ」
その言葉に…彼方は口を開く。
「暴食?とは一体何ですか…?」
やっぱりそこ聞いてくるか…
「モノの能力は{共鳴} モノを中心にお互いに同意した場合のみ能力がモノに共有されるんだ。共有された能力は同意者の熟練度には関係なしに最大限まで引き出されるのにくわえ、一度共有された能力は永遠に切れることはない。でも、同意者が能力を使用しているときに同時には使用できない。だが、共有されている能力はモノ自身は同時に複数使用できるっていう能力だ」
そして俺はさらに付け加える
「そしてモノは今数千を超える能力を共鳴させている。だから暴食だ」
俺のその説明に2人はただただ固まっているのだった。




